昔ながらの農業学ぶ 「タカキビ」を収穫・脱穀 小浜小中

タカキビを収穫する子どもたち(小浜小中学校提供)
【小浜】小浜小中学校の児童生徒がこのほど、八重山でも栽培農家が少ないとされている「タカキビ」の収穫と脱穀体験を行った。小浜島でタカキビを栽培する竹本真良さん(88)の協力下、昔ながらの農業を学んだ。
タカキビは熱帯、亜熱帯で生産される乾燥に強いイネ科の穀物。モロコシ、コーリャンとも呼ばれている。
12日、竹本さんの畑で中学生7人は、茎から30㌢程度残して穂を刈り取るよう説明を受け、収穫作業を行った。
20日、数日間干したタカキビの脱穀を小学3、4年生15人が体験。竹本さんは児童らに、脱穀機がない時代は2本の竹の間にタカキビを挟んで脱穀し、その後は「千歯扱き」と呼ばれる鉄製の歯にタカキビを通しての脱穀、「足踏み脱穀機」へと脱穀の効率化が進んだことを説明しながら、農業の楽しさを伝えた。

竹本真良さん(左)の指導を受けて脱穀作業をする児童(小浜小中学校提供)
収穫・脱穀の2日間を終えて、生徒は「稲やアワの収穫体験は経験したことがあるけど、タカキビは見たことがない。米に似ているなと思った」とうれしそうに収穫体験を振り返った。
児童は「昔の脱穀の仕方や今の状況も分かったので、楽しかった」と収穫の喜びを感じていた。
タカキビは、精米機で不純物を取り除いた後、ご飯に混ぜて炊き上げ、同校の給食で提供される予定。
また、タカキビを食材として使用しているレストラン浮島ガーデン=那覇市=のシェフを同校に招き、タカキビハンバーグ作りも計画している。
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