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北羽新報社〈秋田県能代市〉

 秋田県北部の能代山本地区を購読エリアとする地域紙で1895(明治28)年に創刊、太平洋戦争時の一県一紙の新聞統制により一時休刊したが、戦後間もなく復刊し、連綿と地域の歴史を刻んでいる。地域生活の向上に役立つ情報提供を大きな柱に紙面づくりをしており、発行部数は約30,000部で、エリア内の日刊紙では最も高い占有率を誇る。主催事業の「北羽美術展」は、地区内の小中学生を対象に習字と絵画の展覧会で、1968(昭和43)年に始まり、今年57回展となる。また、45歳以上の実年球児が集う「400歳野球大会」は、1936(昭和11)年から戦時中を除いて続いており、80回を超える歴史を刻んでいる。

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能代山本について

 秋田県の西北部に位置し、日本海や世界自然遺産・白神山地に囲まれた自然豊かな地域。1市3町で構成され、面積1,191km²、人口約71,000人。天然秋田杉の生産、集散地として栄えた歴史があり、木材産業を資源依存型から技術立地型への転換を目的とした秋田県立大木材高度加工研究所が開設されている。近年は不漁続きとはいえ、沿岸には冬期間、秋田県の県魚・ハタハタが産卵のため押し寄せ、まさに「豊饒(ほうじょう)の海」である。また、青森県との県境に広がる白神山地のブナ林は、原生的な状態で残存し、動植物相の多様性で世界的にも特異な森林であり、訪れる人も多い。能代市の海岸沿いに延びる砂防林「風の松原」は、国内最大規模の松林。東西幅1km、南北延長14km、面積760ヘクタールで、海風による飛砂を防ぐために江戸時代から植栽されたクロマツは700万本に及ぶ。農業ではジュンサイ生産日本一、ミョウガも国内有数の産地であり、「白神ねぎ」のブランド名で売り出している長ネギも生産量を大きく伸ばしている。

能代山本の観光情報

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