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白老にクラフトビール 夏にも醸造開始 宿泊飲食施設を経営する菊地さんら3人

白老町大町で宿泊飲食施設を経営する菊地辰徳さん(46)らは、道道白老停車場線沿いの町大町3にビール醸造所「THEOLDGREY BREWERY(ジ・オールドグレイ・ブリュワリー)」を誕生させる。夏をめどに醸造を開始し、秋には商品の第1弾販売とお披露目会の開催を予定している。

プロジェクトチームの(左から)栗原オーナー、十河ヘッドブリュワー、菊地ディレクター

 菊地さんは2018年、北海道のクラフトビールが楽しめる宿泊飲食施設「haku(ハク)ホステル+カフェバー」を展開。製造過程で環境負荷を最小限に抑えながら、おいしいクラフトビールを量産する構想を19年ごろから温めてきた。

 古くからの友人で不動産などを扱う不二ハウス工業の栗原雄平社長(44)と意気投合し、翌20年には土地を取得。ヘッドブリュワー(醸造責任者)に十勝管内音更町在住の十河文英さん(51)を迎えた。昨年5月から11月末までにBET社(東京)製の発酵・貯酒タンクをはじめとする醸造システムを導入し、増設スペースもある醸造所が完成した。

 出資元の不二ハウス工業のプロジェクトとし、栗原社長をオーナー、菊地さんをディレクターとする。十河さんは十勝麦酒醸造(帯広市)の醸造責任者・工場長を歴任後、09年に独立。地産の原材料を用いるなど環境に配慮したビール醸造を推進しており、キャリアは20年以上にわたる。

 地域に根差したビール醸造所とするため「オールドグレイ」は、白老の名にちなんだ。また、1970~80年代にジョン・レノンやU2、エルトン・ジョンらを輩出した英国のテレビ番組「ジ・オールド・グレイ・ホイッスル・テスト」のように「思わず口笛を吹きたくなるようなビールや発泡酒を届けたい」との願いも込めた。

 醸造過程で出る二酸化炭素をビールに戻す手法「ナチュラルカーボネーション」をはじめ、再生可能エネルギーの活用や醸造残渣の麦芽を白老牛の飼料にしてもらうなど環境負荷を抑える取り組みに力を入れる。地元の企業と連携した素材調達や互いの技術を生かした商品開発、生産なども視野に共存共栄できる仕組み(エコシステム)も構築していく。

 また主原料のモルトやホップ、酵母のほかスパイスやハーブ、フルーツといった副原料を工夫したり手法を変えることで「醸造可能性としては無限にレシピが考えられる」と菊地さんは目を輝かせる。

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