ヒカンザクラ彩り増す 自然観察の森で開花宣言 奄美大島
奄美自然観察の森周辺で開花が進むヒカンザクラ=22日、鹿児島県龍郷町の長雲峠
鹿児島県龍郷町長雲峠の標高300メートル付近にある「奄美自然観察の森」でヒカンザクラがほころび始め、町は22日、開花を宣言した。昨年より3日早く、記録が残る2012年以降で3番目に遅い。標準木以外に開花が進んだ木も多く、周辺一帯は彩りを増している。
ヒカンザクラは同町の町花。名所として知られる観察の森には約260本、接続する基幹農道や本茶峠の旧国道を合わせると約1千本が植えられている。観察の森担当者によると、22日現在、森周辺は総じて五分咲き。2月中旬にかけて見頃を迎える見通しだ。
開花宣言を担当した同町地域おこし協力隊の川﨑光緑さん(40)は「災害や事故の報道が相次ぐ新年、少しでも心温まる話題となれば」と思いを添えた。観察の森指導員の川畑力さん(44)は「花見ついでに周辺の自然観察もぜひ」と来園を呼び掛けている。
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