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若者の更生自立を援助 こども家庭庁が三浦さんに感謝状 本気で向き合い信頼築く

こども家庭庁の内閣府特命担当大臣による感謝状を受ける三浦一広さん=4月28日、鹿児島県奄美市名瀬

 家庭内暴力や非行、不登校などさまざまな悩みを抱える若者の更生自立を助けるNPO法人奄美青少年支援センター「ゆずり葉の郷」所長の三浦一広さん(68)に、こども家庭庁の内閣府特命担当大臣から感謝状が贈られることが決まった。16日に東京都である表彰式で贈呈される。

 表彰・感謝状があり、同庁が5年に1度、里親としての活動に尽力した個人を対象に授与。表彰は20年以上、感謝状は10年以上の養育経験を持つ人に贈られる。今年は全国から42組78人が選ばれた。表彰式は公益財団法人全国里親会の創設70周年記念式典で行われる。

 今回、県内で表彰・感謝状を受けるのは三浦さんが唯一で、大島地区から選ばれるのは初。2010年以降の里親業務の実績を基に、県大島児童相談所が推薦した。

 三浦さんが青少年支援に目覚めたのは1980年代の初め頃。シンナーを吸う少年2人との出会いがきっかけだという。武道を通して非行少年たちの更生を促す活動を続け、2000年にゆずり葉の郷を設立。24時間体制で相談に応じ、若者たちの声に耳を傾け手を差し伸べてきた。

 10年に里親登録し、自立援助ホーム「さざ波の家・奄美」(15~20歳対象)を開設。現在、同施設を含む3カ所の自立援助ホームと個人で計20人を養育する。家庭や学校、社会に居場所をなくし、自暴自棄となった少年少女に辛抱強く寄り添い、愛情を注ぎながら信頼関係を築いている。

 さまざまな理由により専門機関での保護が難しい事例も拒まず受け入れる。三浦さんは「見て見ぬふりはできない。心を開いてくれるまで諦めずに本気で向き合い、(当事者を)大事に思っている大人がいるということを伝える必要がある」と語る。

 「感謝状により施設の評価が上がることで、厳しい仕事をしてくれるスタッフの元気にもつながる」と苦楽を共にする仲間たちへのねぎらいも忘れない。「〝日本一のお節介おじさん〟として、子どもたちを幸せにしていきたい」とほほ笑んだ。

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