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先人の思い次世代へ 奄美市で日本復帰70周年前夜祭 高校生らが成果発表

復帰を語り継ぐことへの思いを共有し、六調でにぎやかに交流を広げる出演者たち=24日、鹿児島県奄美市名瀬

 奄美群島日本復帰70周年記念日を前に、前夜祭「島ぬ未来ぬYOU LIVE~結らイブ~」が24日、鹿児島県奄美市役所前市民広場で開かれた。地元高校生らが出演し、復帰について学んだ成果発表などを通して、先人たちの思いを次世代につないでいく決意を新たにした。

 イベントは奄美市メモリアルイベント実行委員会が主催。「語り継ぐ~次世代へ~」をテーマに、高校生など若い世代が中心となって準備を進めた。当日は約600人が訪れた。

 ステージは奄美高校郷土芸能部の島唄と八月踊りで開幕。奄美市少年少女合唱団による「日本復帰の歌」「朝はあけたり」や、大島高校書道部のパフォーマンスが続いた。同校ダンス部の演目「同胞よ、立ち上がれ」では、部員たちが復帰を目指す奄美の人々の熱い思いを躍動感あふれる舞で表現した。

 大島北高校の生徒たちは、地域住民の経験を記録する「聞き書きサークル」の活動を報告。戦時中や米軍統治下の生活について学んだことを日本語と英語で発表した。

 有志の高校生らが組織する学生団体「Annacoto(アンナコト)」は、群島内4島を回って集めた語り部たちの証言やメッセージを紹介。「美しい奄美に誇りを持ち胸を張ってこの島で生きていきたい」「先人たちがつないだ奄美のバトンを次の世代に語り継ぐ」と誓った。

 音楽ステージには歌手の元ちとせさんも出演し、全員で「懐かしい未来へ」を合唱。最後は六調で締めくくり、会場の人たちがにぎやかに交流の輪を広げた。

 同市名瀬の沖島正樹さん(67)は「一生懸命調べて先人の声を届けようとする気持ちが伝わり頼もしく感じた」と高校生たちの活躍に目を細めた。

 司会を務めたアンナコトメンバーの城音羽さん(奄美高2年)は「思いを伝えることができた」と笑顔。「70周年は転換期。語り部が少なくなる中、これからは私たちが復帰について周りに広めていく必要がある」と語った。

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