おせち料理に使われる「ハゼの甘露煮」づくりが、豊川市御津町の「平松食品」御津工場で最盛期を迎えた。
味の決め手は秘伝のタレ
ハゼに秘伝のタレを染み込ませる従業員=平松食品御津工場で
先月から作業が始まった。三河産と中国産のハゼのはらわたを取り、尾までしっかり残るよう工夫して素焼きし、秘伝のタレでじっくり煮込む。完成までに3日間かかる。
三河のおせちには欠かせない一品。ハゼの顔が能面の翁(おきな)に似ていることから、食べると長寿になるとされるほか、泳ぎが速いことから「目標達成」を願う縁起物にもなる。
同社はハゼを手に入れるため、地元の釣り人に協力を呼び掛け、買い取って確保している。
豊橋市梅藪町の直売店「美食倶楽部」では三河産70㌘を550円、中国産75㌘が420円で販売中。担当者は「秘伝のタレが染み込んだハゼの甘露煮を味わって」と話した。
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