中央アルプス千畳敷に設けた雪室から「滲」を運び出す関係者
「中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ」を運行する中央アルプス観光(長野県駒ケ根市)は19日、中ア千畳敷(標高2612メートル)の雪の中で3カ月ほど熟成させた純米大吟醸酒「滲(しん)-Shin-」の掘り出し作業を行った。2017年の中ア駒ケ岳ロープウェイ開業50周年を記念して、同社が商品化し、今年で8年目。関係者らが試飲し、「まろやかな味わいで春の息吹を感じさせる」と声を弾ませた。
今年も、伊那市荒井の蔵元「宮島酒店」に醸造を依頼。同市横山産の酒造好適米「美山錦」を50%まで磨き、中アの伏流水で仕込んだ。1月下旬に500ミリリットル入り瓶500本を、ホテル千畳敷脇に設けた雪室の中に埋めた。氷点下10度ほどの雪中で熟成させることで香りを残しつつ、まろやかな味に仕上がるという。
この日は、中ア観光と宮島酒店の社員ら約10人が作業。シャベルで雪を取り除くと、酒瓶の入ったケースを運び出した。試飲した宮島酒店の宮島敏社長(62)は「フルーティーな香りを引き出すことができ、味わいは例年以上にジューシーに仕上がっている」と満足げだった。
「滲」の税込み価格は、500ミリリットル入り瓶が3000円。同ロープウェイしらび平駅とホテル千畳敷の売店で販売している。問い合わせは同社(電話0265・83・3107)へ。
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