能代市民ミュージカル「能代ねぎ物語」 9月3日上演へ稽古に熱
舞台を成功させようと、本番に向け連日の稽古に励んでいる出演者ら(能代市萩の台のサン・ウッド能代で)
能代市民ミュージカル実行委員会(今立善子実行委員長)のミュージカル第6話「能代ねぎ物語~めざせ!20億~」は、9月3日午後1時30分から市文化会館大ホールで上演される。本作は同市常盤地区を舞台に、特産「白神ねぎ」のブランド化を目指す農家らの姿を描いた作品。本番を間近に控え、出演者やスタッフが舞台を成功させようと連日熱のこもった稽古に打ち込んでいる。
本作は、同市竹生地区を題材にした前作「~鳥形編~大正・のしろ物語」に続く「地域応援シリーズ」の第2弾。新たな特産品としてネギをブランド化しようと、試行錯誤を重ねて知名度アップを目指す農家や農協職員の姿をオリジナルの歌やダンスを交えて描く。笑いあり、ロマンスありの一作となっている。
出演者やスタッフは6月の製作発表以降、本番に向けて同市萩の台のサン・ウッド能代で稽古している。
目前に迫る今月は週6回のペースで毎回2時間半の稽古を実施。21日夜は能代ミュージカルキッズの子どもたちも参加して出演者約40人がこれまでの稽古で課題に上がったシーンを繰り返し練習。スタッフから立ち位置などを細かく指導されながら、本番を意識して迫真の演技を見せた。
子どもから大人までが一緒にダンスを披露する場面では、「〽ねぎ ねぎ 能代のねぎ」などとオリジナルソングを歌いながら踊り、スタッフから「下を見ないで」「もっと声を出して」と指導を受けた。踊り終えると「ブラボー」と声が飛んだ。
農協職員でネギの栽培を目指す主人公「佐藤葉月」を演じるのは鈴木彩華さん(24)=三種町鵜川=。昨年初めて参加し、今作の主役に抜てきされた。鈴木さんは「見てくれる人に農業の魅力を伝えられるように、精いっぱい演技をしたい」と意気込む。7月中旬の大雨や、その後の高温・少雨の影響で農業現場は厳しさを増す中、鈴木さんは「少しでも元気を届けたい」と話した。
また、キッズに所属し、今作で初めて大人と一緒にステージに立つ須合愛萌さん(能代松陽高1年)は農協婦人部の女性を演じ、「緊張すると思うけれど、大人に負けないように頑張って演技をしたい」と誓った。
今立実行委員長(79)は「農家の苦悩や努力、希望をしっかり演じたい。7月の水害で被災する人もいるなど大変な状況にある中、エールの気持ちも込めて上演する」と話している。
開場は午後1時。チケット(全席自由)は999円で、前売り券は同会館内の喫茶店「木かげ」で取り扱っている。問い合わせは事務局の平川真紗子さん(☎090・3984・8748)へ。
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