325人が出席し、人生の節目を祝い合った能代市の成人式（市文化会館大ホールで）

　能代市と八峰町で14日、成人式や「20歳を祝う会」が行われた。スーツや華やかなドレスなどに身を包んだ出席者は友人や中学時代の同級生たちとの再会を喜び合ったほか、社会に貢献できるように成長し続けていくことを誓い合った。

　能代市の成人式は、市文化会館大ホールで行われた。対象者（平成14年4月2日～15年4月1日生まれ）439人（男性230人、女性209人）のうち、325人（179人、146人）が出席し、人生の節目を祝った。
　式辞に立った斉藤市長は平成14年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏の言葉を紹介し、「まだ実現していない未来へのチャレンジには可能性があるだけで確約されたものはない。長い人生の中でうまくいかず、落ち込むことがあっても、失敗から必ず新たな発見がある。回り道をしなければたどり着けない場所があることを心に刻んでほしい」とエールを送った。
　安井和則市議会議長の祝辞に続き、新成人を代表して能代東中出身で市職員の藤原洸斗さん（扇田）はコロナ禍で苦しかった日々を振り返り、「ここ数年で経験したことは異例かもしれないが、これからの人生の中で『知識』という財産になり、確かな自信となるはず。自信を胸にあらゆることにチャレンジしていきたい」と力強く語った。
　式典後の記念行事では国内外で活躍する2人組パフォーマー「GABEZ（ガベジ）」が登場。パントマイムを披露したほか、「自分たちの親や先祖、生まれ育った街、秋田を大事にして。寂しくなっても自分には古里があることを忘れないで」などと励ましの言葉を贈った。