峨瓏の滝で水遊びを楽しむ少年教室の子どもたち

　酷暑が続く能代山本地方。藤里町の名瀑・峨瓏（がろう）の滝では10日、家族連れなどが訪れ、水辺の涼しさを感じていた。
　この日、町公民館が夏休みの子どもたちを対象に開いている少年教室の「自然コース」参加者が自然観察活動のため峨瓏の滝を訪れ、水生生物を探しながら冷たい水の中に入り、水遊びも楽しんだ。市川大志君（藤里学園４年）は「水の中でヤゴを見つけた。毎日暑いけど、水の中に入ると気持ち良かった」と生き生きとした表情で話し、学びも遊びも一生懸命に頑張っていた。
　また、愛犬のために涼しさを探して買い物ついでに北秋田市阿仁前田から峨瓏の滝まで足を運んだ佐藤美緒さん（37）は「滝つぼの周りは気温が全然違って涼しい」と、つかの間であっても酷暑から逃れられてほっとした表情を見せた。愛犬も水の中に入って大喜び。少年教室の子どもたちも水しぶきを上げながら犬とじゃれ合って楽しんでいた。
　滝つぼの周辺では親子が虫取りをしたり、椅子を持ち込んで木陰で涼んだりする人がいたりと、ひんやりとした空気に包まれる峨瓏の滝ならではの光景が見られ、例年以上に清涼スポットとして喜ばれている。