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北羽新報社

能代市特産・ミョウガの収穫盛ん

畑でミョウガを見つけて収穫(能代市荷八田で)

 能代市で、特産のミョウガの収穫が盛んに行われている。JAあきた白神が「白神みょうが」のブランドで売り込み、農家は真夏の暑さの中で作業に励んでいる。ただ、先月の大雨や高温で病気が発生し収量が大幅に落ち込み、「赤字だ」と嘆く農家もおり、堅調な単価と消費拡大を願う声が聞かれている。
 同JA管内のミョウガの販売額は平成初期にピークを迎え、3億5千万円を超えた。当時は約300人の生産者が300㌶で栽培し、「日本一のミョウガの里」とアピールした。
 しかし、その後は根茎腐敗病の発生や高齢化の進行などを背景に産地の規模は縮小。今年度は部会員89人が13㌶で栽培している。
 部会長でミョウガ栽培3代目の大高英樹さん(44)=荷八田=は12㌃で栽培。4月のわら敷きを皮切りに防除などの管理作業を行い、6月の適度な雨と晴天で生育が進み、平年より1週間ほど早い2日から収穫作業に取り掛かった。
 3日は家族や近所のパートら5人が午前中に収穫作業に臨み、葉の中を分け入って作業。夏本番の暑さに耐えながら、わらの中にぴょこんと顔を出したミョウガを取った。午後は作業所で選別やパック詰めを行い、ミョウガがずらりと積み上げられた。
 一方、先月の大雨で圃場(ほじょう)に水が一気にたまった後、高温が続いたため根茎腐敗病が大発生。反収は平年の半分以下といい、収穫作業は4日までの3日間で終了した。大高さんは「赤字だ。他にも収量が上がらない農家がいる。雨が降る時に一気に降って、降らない時はずっと降らない上に暑い。ミョウガが気候に合わなくなってきた」と嘆く。
 ただ、出荷したミョウガそのものの品質は上々といい、「能代の露地のミョウガは高知のハウス物に比べて軟らかく香りが強い。千切りにしてマヨネーズとしょうゆで食べると、食感も風味も良い」と太鼓判。その上で「いっぱい食べてもらい、価格が堅調に推移してほしい」と話した。
 同JAでは7月は県内市場を中心に出荷し、8月に入ってから徐々に関東市場への出荷を始めている。担当者は「今のところ単価は平年並み。盆需要で堅調に推移するので、1パックでも多い出荷を呼び掛けている」と話していた。

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