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ワダツミノキの花見頃 奄美市笠利町の植物園

見頃を迎えたワダツミノキの花=11日、奄美市笠利町

 奄美市笠利町和野の植物園「おりじん・たき」で、ワダツミノキの花が見頃を迎えている。白い綿毛に覆われたような淡い緑色の花は1センチに満たない。小さな花々が初夏の日差しを浴びて輝いていた。

 クロタキカズラ科の落葉高木で奄美大島の固有種。石垣島や西表島に自生するクサミズキと同一種とされていたが、京都大学の研究グループが2004年に新種と発表し、同島出身の歌手元ちとせさんのヒット曲にちなんで名付けた。ワダツミは「海の神」を意味する。

 数が少なく、環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠA類。今月4日にオープンした同園は、地元の植物研究家から譲り受け、移植した。場所は奄美空港入り口から西へ約1キロ付近。同園を営む瀧源廣さん(73)のフェイスブックで地図を確認できる。

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