宇部小町を親に新種のバラを開発
宇部産の新種バラ(ときわミュージアムで)
宇部市で開発されたつる性ミニバラ「宇部小町」の花粉と、市内で発見された赤紫色の実生株を種子親にした新種のミニバラが生まれた。中心が淡いピンク色で、花弁の先端がとがった小ぶりな四季咲き。作出した市公園緑地課兼市ときわ公園企画課主任の松原宏樹さんは「美しい形だと思う。宇部ブランドとして市民に親しんでもらえたら」と話した。 市制施行100周年に向け、花と緑と彫刻のまちのPRになればと取り組んだ。2019年春に受粉させ、半年後にできた種を今年の2月8日にまき、今月初めて開花した。実生株は4月下旬、宇部小町は5月中旬と、花期が異なる種類同士の交配は一般的にはできないとされるが、開花を早めた宇部小町があったため掛け合わせることができた。 松原さんは当初、形が大きく濃いピンク色をした実生株の性質が強く表れると考えていたと振り返る。〝両親〟はつる性だが、宇部小町の2世代前の八女津姫が四季咲きだったため、新種もつるを伸ばさない。花を切ると40日前後で新たに開花するという。 今後は、唯一ある株を安定させ、増やしていけるように取り組みを続ける。 市は新種の名付け親を募集中。平仮名、カタカナ、漢字の中から考えた名前を市ガーデンシティ緑化運動推進委員が選考する。 応募は、市都市整備局公園緑地課花・緑化推進係(〒755-8601宇部市常盤町1-7-1、ファクス22-6050)にはがきかファクス、またはうべ電子申請サービスで。締め切りは7月末。
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