全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

宇部日報社

藤山中の山根君が特殊車両で全国最高賞【宇部】

 

全日本学生児童発明くふう展で恩賜賞を受けた山根君と受賞作のオムクロタイヤ(藤山中で)

藤山中3年の山根康輔君が開発した360度自由自在に動かせる車両「オムクロタイヤ」(縦40㌢、横60㌢、高さ18㌢、重さ2・9㌔)が、第81回「全日本学生児童発明くふう展」で最高賞の恩賜賞に輝いた。ジョイスティックリモコンで誰でも簡単に操作できる優れもので、災害時のレスキューロボットへの実用化も期待される。県内での受賞は19年ぶり4回目、宇部市では初の快挙だ。

 幼少の頃から物作りに親しみ、鵜ノ島小2年の時にプログラミング教室に通い始め、機械の構造や動きの基本を学んだ。6年生になると本格的に創作活動をスタートし、これまでモーターカー、宅配ロボットなど、さまざまな作品を発明してきた。

 2020年度に、前後だけでなく真横にも移動できる特殊な車輪「オムニホイール」を使用したロボット、21年度には重機の足回りに使う「クローラー」を付けたレスキューロボットを製作。今回は「人や社会に役立つ物を作りたい」との思いから、二つの特徴を併せ持つオムクロタイヤを考案し、特許庁の実用新案にも登録された。

 

全日本学生児童発明くふう展で恩賜賞を受けた山根君と受賞作のオムクロタイヤ(藤山中で)

全日本学生児童発明くふう展で恩賜賞を受けた山根君と受賞作のオムクロタイヤ(藤山中で)

クローラーは本来前後にしか進めず、方向転換するには細かい切り返しをする必要があったが、ベルト部分に横回転する直径1㌢の車輪を無数に埋め込むことで、自由に移動できる優れた可動力を実現させた。

 すべて自身で設計し、部品はプラスチック製で自宅の3Dプリンターを活用した。長時間の集中力に加え細かい作業も多いが、応援してくれる家族の存在が続けるモチベーションになっているという。

 将来の夢はエンジニア。「今後はオムクロタイヤに改良を重ねていきたい。自分の研究と開発した作品の仕組みが、いずれ障害者や高齢者の生活の助けになれば」と頼もしい。

 同展は、次代を担う青少年が自らのアイデアを形にし、観察や思考を養って科学技術に対する関心を高めることなどを目的に1941年から開催。今回は各地で推薦された作品を中心に699点の応募があった。山根君は、23日に東京都千代田区北の丸公園の「科学技術館」で開かれる授賞式に出席する。

関連記事

紀伊民報社

春の運動会始まる 和歌山県田辺・西牟婁地方の小中学校で

 和歌山県の田辺・西牟婁の小中学校で、春の運動会・体育祭シーズンが到来した。18日から26日が開催のピークとなる。  18日には白浜町の白浜中学校(生徒100人)で体育大会があった。中央に並べ...

100年前に思いはせる 賢治ウオークに20人 苫小牧

詩人、童話作家宮沢賢治の来苫から21日で丸100年を迎えるのを前に18日、賢治が苫小牧で歩いた道をたどる「百年目の賢治ウオーク」が行われた。市民ら20人が参加。初夏の日差しが降り注ぐ中、当時の情景...

難失聴でもガイド楽しみたい おびひろ動物園でアプリや筆談体験会

 聞こえない人や聞こえにくい人でも、施設ガイドの説明を楽しみたい-。帯広市中途難失聴者協会(佐々木亜規子会長)は、音声をリアルタイムで文字化するアプリ「UDトーク」や筆談でガイドを楽しむ体験会を1...

荘内日報社

歴史と文化つなぐ26万6000点一括管理 酒田市文化資料館 光丘文庫オープン 「日..

 酒田市総合文化センターの旧中央図書館を活用して市が整備した市文化資料館光丘文庫(館長・金野洋和市文化政策調整監兼文化政策課長)が18日、オープンした。市立資料館、市立光丘文庫に加え、公文書館や埋蔵...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク