能代市の旧常盤小中校舎活用 交流スペース来月開設へWS

旧校舎の利活用にアイデアを出し合ったワークショップ(能代市常盤で)
東急不動産(本社・東京都渋谷区)が地域交流スペースやシェアオフィスを配置する施設「TENOHA能代」を整備している能代市の旧常盤小・中校舎で4日、地域住民らが施設の利活用を考えるワークショップ(WS)が開かれた。施設は4月下旬にオープン予定で、同15日にもWSを開催し、地域に親しまれる空間づくりを目指していく。
同校舎は平成16年に常盤小と常盤中を併設する形で完成。同31年3月末で常盤中、令和2年3月末で常盤小が閉校した。同社は「地域共生プロジェクト」として、市から校舎の一部を借りて改修し地域交流スペースやシェアオフィスを整備する。
このうち、1階の元昇降口に、住民やシェアオフィス利用者の休憩、イベントなどに使用できる地域交流スペース「みんなのリビング」(152平方㍍)はすでに完成した。
この日のWSは同社や北都銀行、整備に関わる工藤浩平建築設計事務所などが主催し市内や三種町、大館市から親子連れを中心に約50人が参加。だまこ鍋やケーキを味わった後、「旧常盤小中校舎(グラウンド等含め全体)で何がしたいか」、「みんなのリビングで何がしたいか」、「みんなのリビングの家具を考えよう」のテーマで、6班に分かれて知恵を出し合った。
参加者は付箋に自分のアイデアを書いて大きな紙に貼り、班ごとに発表。校舎全体では▽アトリエ▽サウナ▽秘密基地▽水族館▽映画館▽宿泊体験施設▽プラネタリウム▽ゲームセンター▽ブライダル施設▽ドッグラン──など、みんなのリビングでは▽パブリックビューイング▽ミニコンサート▽壁に落書き──といったアイデアが出された。
自由な発想で施設活用の夢を描く内容に、参加者は笑顔を見せ、会場は和気あいあい。向能代小6年の山崎梓さんは「私が3年生まで通った朴瀬小もなくなった。学校がなくなるのは寂しいけど、そこをどう使うのかを考えるのは楽しかった。オープンしたらまた来てみたい」と話していた。
来月15日は、この日に考えた家具を作るWSを予定している。
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