羽黒 リード許さず快勝 16強入り 高校バスケ ウインターカップ
バスケットボールのウインターカップ(第75回全国高校選手権)は25日、2回戦が行われ、男子の羽黒(5年連続6回目出場)は八王子学園八王子(東京第1代表)に86―84で勝った。スコアは小差だが、激戦の東京(出場3チーム)をトップ通過してきた相手に一度もリードを許さない快勝だった。同校としては2018年以来4年ぶり2度目の大会2勝(16強入り)となった。3回戦(26日)は優勝候補の一角、洛南(京都第1代表)と対戦した。
▽2回戦 22―16 八王子 羽 黒86 24―20 84学園八 23―18 王子 17―30 (東京)
高橋、山岸 立ち向かう 長身の留学生エースを徹底マーク
堂々の戦いぶりだった。試合終了直後、羽黒ベンチは抱き合って沸き立ち、加藤律輝主将(3年)は2階スタンド席の部員・父母らマスク越しの歓呼と拍手に力強いガッツポーズで応えた。
スタートダッシュを利かせた。初戦(23日)の四日市メリノール学院(三重)戦は出だし、もたついた。これを反省するように相手エースでセネガル人留学生ンジャイ・ムハマドゥ・ムスタファ(3年)を最初から徹底マークした。長身2メートル05のムスタファ選手の前に後ろにさらに脇から体を入れ、思うようなプレーをさせなかった。パスが回らないことで相手は次第に焦ってきた。
「今日の殊勲賞ですよ。本当に粘り強く対応してくれた」と齋藤仁監督(49)に称賛されたのはマークした高橋燦璃(きらり)(3年)だ。1メートル83で22センチ差あったが体幹の強さで立ち向かった。「競り合いでは絶対負けない。強い気持ちでやり抜けた」と顔を紅潮させた。第1クオーター(Q)早々に3ポイントシュート(3P)を2回続けて成功させ、自らもチームも勢いづけた。遊佐中出身で「県の一番強いチームで、全国レベルのバスケを体験したい」と羽黒に入学。最終学年で超高校級の相手エースを抑えたことは大きな自信になる。
36点は記録したが、しつこいほどのマークにムスタファは露骨に不機嫌な表情を見せた。試合後の問い掛けにも「ノー」と言ったきり首を横に振った。高橋との交代で1メートル88の1年生・山岸大夢にも食い下がられた。
近藤 小気味良く3P7本
羽黒では近藤蒼(3年)も乗ってきた。チームが怪しいムードになった時に、交代出場し、流れを変える存在だが、この日はフル出場した。実際、相手が点差を詰め寄ってきた時に、小気味良く3Pを決めた。最終的には合計7本。「自分の役割は分かっている。いつも意識している」と心強い。初戦でも延長後、効果的な3Pを放つなど2試合続けての仕事人ぶりだ。
4年ぶりに先輩に並んだ。加藤主将は「みんなが自分の持ち場をきっちり果たしてくれたのが良かった」と喜んだ。それでもこの日の戦いを10点満点で「5」とした。「後半追い上げられましたから。全国8強の目標は全員で共有してきた。満点への残り5点はこの先に取っておきたい」と浮かれムードを引き締めた。 (富樫 嘉美)

加藤主将は「やったぞ!」と喜びを爆発させた

1年生・山岸(81)は粘り強い守りでムスタファ選手を苦しめた
関連記事
お母さんの絵いっぱい 本社図画コン入賞・入選作を展示
八重山毎日新聞創刊75周年記念第33回素敵なお母さんの図画コンクール(八重山毎日新聞社主催)の入賞・入選作品の展示がマックスバリュやいま店、石垣店、新川店の3店舗で行われている。16日午後5時まで。 ...
御柱候補決まる 諏訪大社下社仮見立て 3年後の大祭へ期待膨らむ 長野県
2028年(令和10)年の諏訪大社式年造営御柱大祭(御柱祭)に向けて、下社の御用材となるモミの仮見立てが12日、長野県下諏訪町の東俣国有林で行われた。諏訪大社の神職、下社御柱祭に奉仕する岡谷、...
梅の収穫始まる 傷付いた実も大切に
和歌山県の紀南地方で特産の梅の収穫が始まった。「小梅」が最初で、その後、大玉の「古城」や「南高」とつなぎ、6月下旬ごろまで続く。4月にひょう害があったが、農家は傷が付いた実も一粒ずつ大切に取っ...
日本丸 苫小牧港寄港へ 15年ぶり 港まつりに合わせ
苫小牧市の夏の一大イベント、第70回とまこまい港まつり(8月1~3日、メイン会場・中央公園)のテーマとプログラムの表紙デザインが決まった。テーマはYOSAKOIソーランチーム「夜桜金魚とまこまい...