全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

躍動感あふれる演舞を披露 児童生徒による「シバヤ」発表会 諸鈍小中学校

演目「キンコウ節」で迫力のある演舞を披露する児童生徒ら=4日、鹿児島県瀬戸内町諸鈍

 旧暦の9月9日(クガツクンチ)に当たる4日、鹿児島県瀬戸内町加計呂麻島の諸鈍小中学校(赤池夏樹校長、児童生徒22人)体育館で、国の重要無形文化財「諸鈍シバヤ」の発表会があった。地域住民や保護者らが見守る中、児童生徒と職員らが紙面(カビディラ)を着けた姿で登場し、計8演目を披露。躍動感あふれる堂々とした舞で観客を魅了した。

 諸鈍シバヤは壇ノ浦の戦いで敗れた平家の落人が広めたという伝承があり、諸鈍集落の大屯(おおちょん)神社で毎年旧暦9月9日に奉納される。出演者は全員男性。かつては20種類ほどあったとされる演目のうち、現在11種類が継承されている。

 新型コロナウイルスの影響により同神社での奉納が3年連続で中止になったことを受け、同校は児童生徒らが地域の伝統芸能に触れる機会を設けようと発表会を企画。諸鈍シバヤ保存会(吉川久也会長)の指導の下、児童生徒らは約1週間猛特訓を重ね、各演目の踊りを学んだ。

 発表会は出演者による楽屋入りで開幕。男子児童生徒が「カマ踊り」「シシキリ」「キンコウ節」などを次々と披露し、力強い演舞を繰り広げた。女子児童生徒によるエイサーもあり、華やかなパフォーマンスで会場を盛り上げた。

 プログラム最後は大太鼓を使った「タカキ山」。練習の成果を発揮した児童生徒らに観客は大きな拍手を送った。定番の六調では会場が一体となって踊り、楽しく交流を広げた。

 吉川会長は「感無量。来年は大屯神社で子どもたちと一緒に諸鈍シバヤができるよう願っています」とあいさつ。出演した生徒(中学2年)は「皆で協力して練習から本番まで取り組めた。シシキリとタカキ山がお気に入り。(継承できて)うれしい」と笑顔で話した。

関連記事

紀伊民報社

春の運動会始まる 和歌山県田辺・西牟婁地方の小中学校で

 和歌山県の田辺・西牟婁の小中学校で、春の運動会・体育祭シーズンが到来した。18日から26日が開催のピークとなる。  18日には白浜町の白浜中学校(生徒100人)で体育大会があった。中央に並べ...

100年前に思いはせる 賢治ウオークに20人 苫小牧

詩人、童話作家宮沢賢治の来苫から21日で丸100年を迎えるのを前に18日、賢治が苫小牧で歩いた道をたどる「百年目の賢治ウオーク」が行われた。市民ら20人が参加。初夏の日差しが降り注ぐ中、当時の情景...

難失聴でもガイド楽しみたい おびひろ動物園でアプリや筆談体験会

 聞こえない人や聞こえにくい人でも、施設ガイドの説明を楽しみたい-。帯広市中途難失聴者協会(佐々木亜規子会長)は、音声をリアルタイムで文字化するアプリ「UDトーク」や筆談でガイドを楽しむ体験会を1...

荘内日報社

歴史と文化つなぐ26万6000点一括管理 酒田市文化資料館 光丘文庫オープン 「日..

 酒田市総合文化センターの旧中央図書館を活用して市が整備した市文化資料館光丘文庫(館長・金野洋和市文化政策調整監兼文化政策課長)が18日、オープンした。市立資料館、市立光丘文庫に加え、公文書館や埋蔵...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク