地域が求める人材を育成、県立大がSPARC推進室を設置【山口】
県立大は3日、地域社会との連携を通じて教育プログラムを再構築し、地域が求める人材の育成を目的とした地域活性化人材育成事業(SPARC)の推進室を設置した。
同大は山口大、山口学芸大と共同で、デジタル技術を用いて地域課題解決に寄与する文系DX(デジタルトランスフォーメーション)人材育成のための大学連携推進法人設立を目指している。3大学による取り組みは文部科学省のSPARCに採択された。今後、大学間で教育プログラムの提供や教員派遣の計画を進める予定。今回は法人設立に先駆け、県立大のSPARC本部として推進室を設置した。
推進室の看板掲出式で、岡正朗理事長は「互いに建学の精神が異なる3大学が文系DX人材育成による地域課題解決で一致したことは画期的。具体的に動くための推進室を設置した」とあいさつした。
推進室には特任教員や技術職員7人を配属。北キャンパスの3号館3階にあり、個室ではないことで教員間で自由な意見を交わせるように配慮した。
岡理事長は、文系DX人材が理系と文系をつなぐ役割を果たすことに期待。プログラミングなどの技術とコミュニケーション能力や地域文化の振興に関する知識を並行的に学んでいく。同大では学生全体の85%を女性が占め、文系DX人材として、県内就職を後押しする狙いもある。
来年4月から試験的にSPARC推進室教員によるデータサイエンスなどの授業を行い、2025年4月の国際文化学部の再編成から本格活動する。
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