美しい松原を未来に 能代市渟西小児童が松葉かき
手際良く松葉かきに取り組む渟西小4年生たち
能代市渟西小(高橋直樹校長)の4年生が5日、同市河戸川字西山下地内の松林で、風の松原に守られる人々の会(桜田隆雄会長)が行っている林床改良作業を体験した。児童らは会員らと手際良く松葉かきに取り組み、未来に松原の美しさを残そうという思いを新たにした。
同会は、平成23年度からJAXA(宇宙航空研究開発機構)能代ロケット実験場に向かう道路沿いの県保安林で、クロマツの成長を妨げる広葉樹や雑草が生える原因となる松の枝葉を地面から除き、「白砂青松」の風景を取り戻そうと林床改良作業を定期的に行っている。
昨年度から松原の大切さや松原を未来に残そうと活動している人たちの活動を知ってもらおうと、総合的な学習の時間で風の松原を学ぶ同校の4年生がボランティアに参加している。
この日は児童48人と教職員、同会の会員15人が集まった。桜田会長が白砂青松の意味や風の松原の面積の広さなどを説明したのに続き、3グループに分かれて作業に取り掛かった。
参加者は手分けして熊手で松葉をかき集めたり、そりや一輪車に積んで集めたりと手際良く作業。松葉かきを進めていくにつれて、松葉や雑草で覆われていた場所に白い砂が徐々に現れた。作業後には美しい風景が広がり、汗を拭う児童らは達成感にあふれた表情を浮かべていた。
松山晟那君は「暑くて大変だったけれど、松原がきれいになってすっきりとした気持ちになった。地域の役に立てて良かった」と話した。
桜田会長は「若い力を十二分に発揮してくれて、今年も大助かり。このボランティア活動を通して、風の松原を大切にしていこうとする子どもたちの思いが育ってくれたら」と願いを込めた。
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