庄内冬の味覚 「寒ダラ漁」始まる
庄内浜の冬の底引き網の「寒ダラ(マダラ)漁」が始まった。12日は鶴岡市の由良漁港と鼠ケ関港にそれぞれ100匹ほどが水揚げされた。漁はまだ「走り」の段階だが、8キロ台の寒ダラの入網も見られ、港は活気づいた。今月下旬から2月にかけて漁は本格化する。
庄内では冬の時期に捕れるマダラを寒ダラと呼んで珍重する。引き締まった身や白子、アブラワタ(肝臓)、アラを一緒に煮込む「どんがら汁」は、庄内の冬を代表する味覚となっている。
由良漁港では12日昼すぎ、底引き網船6隻が次々と寄港し、ハタハタや紅エビ、マダイ、ズワイガニなどとともに、マダラを水揚げしていた。このうち輝修丸は1匹3―7キロのマダラ約30本を漁獲した。石塚修船長(51)は「5日も出漁したが、タラは狙えなかった。きょうは平均5キロ程度。まだ始まったばかりの“走り”で、初漁は毎年こんな感じだ。本格化するこれからに期待したい。ただ、しけで漁に出られない日が多くなるだけに、なぎの日が続いてくれることを願っている」と話していた。
鶴岡市加茂の県水産研究所によると、昨年の庄内浜全体の寒ダラ(1―2月)の漁獲量は平年並みの274トンだった。出漁状況にもよるが、今季についても平年並みの水揚げが見込まれている。

底引き網船から丸々と太ったマダラが水揚げされ、今季の寒ダラ漁が始まった=12日午後1時すぎ、鶴岡市・由良漁港
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