「のんほいP小学校」スタート 豊橋動植物公園
動物の個性やしぐさに焦点 キャラデザインは「だも豊」佐野さん
豊橋動植物公園(のんほいパーク)で飼育されている動物のキャラクターやしぐさなどに焦点を当て、新たな園の楽しみ方を発信しする新プロジェクト「のんほいP小学校」が始まった。動物キャラクターには、「だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!(だも豊)」でおなじみの漫画家、佐野妙さんを起用した。

企画した佐々木さん、井口さん、伊藤さん(左から)=大豊商店街で
絶滅危惧種憩いの現状を写真集などで紹介する「豊橋絶滅動物園」(2021年)を手掛けた豊橋市出身のプロデューサー佐々木シュウジさん(59)と、地元イベントなどを手掛ける「東三河X」社長の井口直人さん(51)が、公園長の伊藤紀治さん(59)に持ち掛けて実現した。動物園は「見せ物小屋」的な存在だったが、21世紀になってからは「種の保存」へと徐々にその役割を変えながら人々を楽しませてきた。一方「種の保存はアカデミックで難しい」「大人になって足を運ばなくなった」などという声があり、もっと違った角度で園の魅力を伝えられないかと考えていた。
そこで佐々木さんらが企画したのが今回のプロジェクトだ。飼育員から「個体によって性格が全然違う」と聞いたことがあった。「ホッキョクグマのクッキーさんは寒がりであまり池に入らない」「コツメカワウソのユウくんは手先が器用」「マレーグマのマーチンくんは陽キャでわら袋を振り回す」
〝推し〟目当てに通う文化醸成へ
佐々木さんが実際に見てみると「人間と同じようにキャラが違うので面白いし、140種800頭が一人ひとりにとってのスターになれる。アイドルを見に行くように『推し動物』を見に動物園に通う文化が生まれば、子どもだけでなく大人にももっと愛される施設になる」とひらめいた。
14~15日に開かれた大豊商店街の「ブックストリート」にブースを構え、写真集やグッズなどを並べ、プロジェクトをPRした。数冊本を買う人もおり、佐々木さんは「21年に豊橋絶滅動物園を出版してから4年。浸透を感じる」と手応えを感じていた様子だった。
今後は、佐野さんが色彩豊かでかわいいタッチで描いた動物のカードを販売予定という。ホッキョクグマやアジアゾウ、マレーグマ、コツメカワウソなど5種類を用意している。ドネーション企画で売り上げの一部を制作費に使う。スポンサーや事業パートナーも募集中で「動物キャラとコラボしたランチメニューを考えるのも面白そう」と夢を膨らませた。井口さんは「これを入り口に好奇心や学びをくすぐる企画をつくり、絶滅危惧種や環境に興味を持つ人が増えてほしい」と語った。

佐野さんが手掛けたキャラクター
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