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釧路新聞社

癒やしの喫茶愛され半世紀【釧路】

 

常連客との会話を楽しむ淳子さん

釧路市若草町19の軽食喫茶「コザック」が、13日で創業50周年を迎えた。落ち着いた雰囲気や豊富なメニュー、店主の人柄などが人気を集め、多くの常連客が通う。店主の小原孝雄さん(77)と共に店を切り盛りしてきた妻の淳子さん(74)は「一日一日やってきた。50年という実感はない」としながら「本当に常連さんのおかげ」と感謝の言葉を語っている。

 同店は1970年12月13日にオープンした。もともとは医薬品の営業職だった孝雄さんだが、コーヒー好きが高じて独立。当初は現店舗の道路向かいにあった貸店舗で周囲の助けも借りながら営業し、店内は友人から譲られたロシア風の飾り付けなどで彩られていたという。店名もその友人に付けてもらった。

 現在は午前8時30分から午後6時まで店を開け、日曜、祝日が定休。メニューは60種類ほどで、専用機械でいれるエスプレッソコーヒーは創業当初から続く人気の品。特にアイスは冬でもよく注文される。トーストのほか、ご飯と6品のおかずが付く豚汁定食やカツチャーハン、パフェなどもそろえている。

 ランチ時は女性客などでにぎわい、前後の時間帯はステンドグラスの照明に照らされた店内でゆっくり過ごす客の姿も。一日に何度も立ち寄る人や、中学時から通い還暦を迎えた常連客もいるという。5年ほど前から通っている市内在住の会社員、吉江英樹さん(55)は「一代でここまで続いている喫茶店はほかにないのでは。コーヒーはコクがあり、食事もすべておいしい。店主はどんな話も聞いてくれる」と語る。

 今年は孝雄さんが入院し、コロナ禍でもあったが客足は途絶えず、常連客同士で34人分の写真を撮ってアルバムにして孝雄さんに届けたことも。日曜だった13日は通常通り休んだが、祝いの花が届いた。淳子さんは「うちくらいお客さんに助けられた店はない。これからも、このままの雰囲気でいけたら」と話している。      

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