南高梅が不作 平年の3割弱 梅の着果調査
梅の着果状況を調べる日高果樹技術者協議会の調査員(18日、和歌山県みなべ町晩稲で)
JAや日高振興局などでつくる「日高果樹技術者協議会」は19日、和歌山県の御坊・日高の4市町で実施した本年産南高梅の着果調査結果を発表した。主産地であるみなべ町と印南町の着果数は、過去10年平均比の3割弱と、少ない。協議会は「不作だった2020年よりもさらに少ない結果。3月のひょう被害もあり、秀品率も低い厳しい作柄になりそうだ」と懸念している。
協議会の関係者延べ49人が15~18日に、みなべ町84、印南町11、御坊市6、日高川町17の計118園で調査した。各園に設定している樹木の側枝(直径2センチ)2枝の先についた実を数えた。実太りも調べた。
その結果、みなべ町・印南町の着果数は過去10年の平均と比べて29%で「少ない」となった。
地区別でみても、みなべ町の岩代・南部、上南部、高城、清川のいずれもが「少ない」。印南町、御坊市、日高川町でも、日高川町の中津の「並」以外は全て「少ない」となった。
肥大(果実の長径)については、みなべ町・印南町が22・5ミリで過去10年平均比の101%。1個当たり平均の重さは7・9グラムで111%だった。
また、3月20日に降ったひょうにより、みなべ町、印南町、日高川町の広範囲で果実に傷が見られた。秀品率の低下が懸念される。
協議会は5月21日に御坊市と日高川町、22日にみなべ町と印南町で最終の着果調査を予定している。
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