日商簿記検定2級に合格した上地結さん（中央）と、3級合格の田本えりかさん（右）、前津沙綾さん＝4月30日午後、八重山商工高校校長室

　ことし2月25日に行われた日商簿記検定で、八重山商工高校の上地結さん（17）＝会計システムコース3年＝が2級、田本えりかさん（同）＝同＝と前津沙綾さん（16）＝同2年＝が3級にそれぞれ合格した。

　3人が受験した第166回統一試験の合格率は、2級が15・5％、3級が36・3％とともに難関。上地さんと前津さんは同校簿記部の活動、田本さんは自主学習でそれぞれ合格を果たした。

　上地さんは、朝と放課後を合わせて毎日2時間、1年生の時から簿記の勉強を続けている。1年生の時に3級に合格し、昨年11月にも一度2級を受けたがその時は不合格に。2月検定の合格に「すごくうれしい」と笑顔。「進学・就職の準備もあるので、社会人になってから1級を受けたい」と目標を掲げた。

　3級合格の田本さんは、「将来は銀行で働きたい」との目標を掲げ、部活ではなく自主勉強で挑んだ。昨年末から2カ月間、集中的に検定に向けて取り組み合格。「仕分けが得意で本番でも結果が出せた。高校生の間に2級にも挑戦したい」と意気込んだ。

　2年生で3級に合格した前津さんも、将来は銀行員を目指している。「参考書を3冊くらい、何度も解いて勉強した」と振り返り、「夢が決まっているので、そのために必要な資格を取れるように毎日コツコツがんばる」と決意した。

　簿記部の顧問で、商業科の授業も担当する島袋志津佳教諭は「3人とも、授業として簿記が得意なことはもちろん、分かったことを他の生徒にも優しく教えてくれてとても助かっている。それぞれの目標に向かってこれからもがんばってほしい」とエールを送った。