全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

北羽新報社

能代ロケット実験場、爆発事故で損壊した試験棟を公開

先月14日の爆発以来、初めて一般に公開された能代ロケット実験場の真空燃焼試験棟

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)能代ロケット実験場は19日、先月14日に発生した個体燃料ロケット「イプシロンS」第2段モータ地上燃焼試験の爆発事故以来、初めて現場となった真空燃焼試験棟を一般に公開した。
 真空燃焼試験棟の設備は、昭和57年に設置され、長年、Mロケットやイプシロンロケットの開発に関連するさまざまな個体燃料ロケットモータの燃焼試験が実施されてきた。
 同実験場の小林弘明所長によると、先月の燃焼試験の際、爆発の衝撃で試験棟の壁や屋根の一部が吹き飛んで損壊。崩落の危険があるため、棟内は立ち入り禁止となっていた。屋根、天井、壁は重機を使った処理作業や安全確認などが先週まで行われ、今週から関係者が棟内に入り、今後も事故原因の調査を行っていくという。
 のしろ銀河フェスティバルのイベント開催に合わせて、19日に一般に向けて爆発事故後、初めて公開した。試験棟の周りに飛び散った破片や重機で処理した瓦礫(がれき)など産業廃棄物となる物はブルーシートで覆われ、試験棟の半径20㍍ほどの立ち入りを禁止。真空燃焼試験棟の南側にある大気燃焼試験棟の窓ガラスが、爆風で吹き飛んだ様子も確認できる。
 試験棟の前には設備の概要や今回の燃焼試験の結果、建物の損壊や原因調査状況などをまとめた資料のパネルを設置。訪れた人たちは損壊した建物の状況に驚きながら、実験場の職員から爆発当時の様子を聞いたり、カメラに収めたりしていた。
 能代宇宙イベントに参加している氏平佳希さん(高知工科大システム工学群2年)は「SNS(インターネット交流サイト)で爆発の映像を見た時は驚いたが、実際に間近で損壊した建物を見て改めて爆発の衝撃の大きさを感じる。これだけの大きな爆発でもけが人がいなかったのは、安全性が確保されていたからだと思う。実験に失敗は付き物なので今後に期待したい」と話した。
 小林所長は「爆発によって、実験場でのすべての実験が先週まで止まり、今週から始まったばかり。今回の燃焼試験をやり直す計画や見通しはまだ立っていないが、イプシロンロケットの開発に向けて今後も協力していきたい。地域の方々には大変迷惑をかけたが、励ましや応援の声を掛けていただき感謝している」と語った。

関連記事

「ヨットのまち」沖合を56艇が疾走 蒲郡でエリカカップ

 日本最大級のヨットレース「エリカカップ」が19日、蒲郡市の沖合で開かれた。愛知県や三重県から56艇が出場した。  1981年に冒険家の長江裕明さんを乗せた「エリカ号」が、常滑市から出港し4年...

釧路新聞社

アイホトップチーム再構築へ オール釧路で設立準備会【釧路市】

 釧路でアイスホッケートップチームを再構築しようと、地元経済人らが動き出した。新チーム設立準備会を早急に立ち上げ、釧路市や釧路商工会議所、釧路アイスホッケー連盟などと連携して、氷都・釧路からの...

釧路新聞社

「ココア」おめでとう 釧路市動物園で誕生会【釧路市】

 釧路市動物園で仮死状態で生まれ、後ろ脚などに障害を持ちながらも元気に生きているアムールトラ、ココア(雌)の16歳の誕生会が19日、同園で行われた。全国からお祝いの花などプレゼントが届き、...

長野日報社

旧渡辺家住宅のかやぶき屋根 33年ぶり大規模ふき替え 長野県岡谷市

 長野県岡谷市長地柴宮にある県宝「旧渡辺家住宅」で、かやぶき屋根のふき替え作業が始まった。14年前に終えた北面以外に施す大規模なふき替えは、1991年の解体復元工事以来、33年ぶり。同住宅を管理す...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク