町内会に中学生役員が誕生 大桑さん「未熟でも頑張る」 苫小牧
苫小牧市一区町内会(吉田利昭会長)の青少年部副部長に、苫小牧東中学校2年生の大桑綾真さん(13)=王子町=が就任した。前任の父勝実さん(58)から役職を引き継ぎ、子ども関連の行事などをけん引していく。市内の町内会で中学生役員が誕生したのは初とみられ、「他の役員に比べるとまだまだ未熟かもしれないが、協力しながら頑張っていきたい」と意気込みを語る。

前任の青少年部副部長で父勝実さんから子どもみこしについて説明を受ける大桑綾真さん(左)
市のリーダー養成事業や、東日本大震災の被災地で防災を学ぶ「こども研修」に積極的に参加するなど社会への関心が高い大桑さん。昨年度まで約10年間、樽前山神社例大祭の子どもみこし巡業や夏休みのラジオ体操、クリスマス会などを取り仕切る青少年部の副部長を務めた勝実さんから4月の町内会役員改選(任期2年)の話を聞いた。さまざまな研修の経験などを生かして父の後任を担いたい―と立候補を決めたという。
勝実さんを通じ、吉田会長(79)にやる気を伝え青少年部内で協議してもらったところ、新たな役職を設ける案も浮上したが若い力に期待する声が多く上がり、同月22日の定期総会で同部副部長就任が了承された。
今回の役員改選で勝実さんは環境防災部長に選ばれ、親子そろって町内会役員に。
「より良い町内会にしていくため、子どもと大人の架け橋となってくれたら」と勝実さん。吉田会長は「大多数の町内会員が就任を歓迎している」と強調。「できないことは大人がカバーする。子どもみこしやラジオ体操などで率先して動き、若い力でリーダーシップを発揮してほしい」と期待を込めた。
一区町内会は1952年に発足。市内王子町、表町、若草町の一部の住民399世帯で構成している。
関連記事
「持ち帰らないで」 外来生物オオキンケイギク
特定外来生物のオオキンケイギク(キク科)が、和歌山県紀南地方の河川敷や道路沿いなどで鮮やかな黄色の花を咲かせている。取り扱いには注意が必要で、栽培や運搬、販売、野外に放つことなどが外来生物法で...
羽黒山中腹・南谷“芭蕉ゆかりの地”きれいに 羽黒小伝統の清掃奉仕 史跡整える
松尾芭蕉が「奥の細道」で1週間滞在した鶴岡市の羽黒山中腹にある南谷で21日、地元・羽黒小学校(八渡宗一郎校長)の子どもたちが伝統の清掃奉仕を繰り広げた。熊手を使ってスギの枯れ葉を集め“芭蕉ゆかりの地”...
ホワイトアスパラ無償提供 音更・竹中農場が帯広の仏料理店へ 恩人に感謝
音更町の竹中農場(竹中章代表)は、農場で収穫するホワイトアスパラガスを、フランス料理店「メゾン・ド・ルミエール」(帯広市西8南14、奥村彰教オーナーシェフ)に無償提供、同店で23日からホワイトア...
「日本一学生が活躍するまちづくり」始動 若者の視点で施策吟味【宇部】
宇部市は21日、学生と一緒に市の事業を企画・提案する「日本一学生が活躍するまちづくりワークショップ」の第1回を山口大工学部の「志イノベーション道場」で開催した。公募に応じた県内の学生43人が...