全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

荘内日報社

酒井家庄内入部400年記念 庄内の歴史ハンドブック一般販売 講演録「通史の中の庄内2」刊行

 酒井家庄内入部400年記念事業実行委員会は、庄内の歴史や文化を次世代に伝えることを目的に作成した「庄内の歴史ハンドブック」の一般販売を始めた。市郷土資料館編集による歴史講演会講演録「通史の中の庄内2」も刊行され、400年から学んでつなぐ資料や知見として活用される。

 歴史ハンドブック(A5判58ページフルカラー)は小中学生向けに酒井家入部前から明治初期までの庄内の歴史と文化を解説したもので、今年1月にデジタル版をホームページに掲載。紙媒体版を3月に鶴岡市内の小学5年―中学3年生、庄内地域の公共施設に配布した。一般販売を求める声が寄せられたため、800部作成し、致道博物館と鶴岡書店組合加盟店で700円(税込み)で販売している。

 講演録「通史の中の庄内2」(A5判209ページ)は、市立図書館100周年記念事業で刊行した講演録に続く第2弾。入部400年記念事業の一環で2021年から昨年までに開かれた「酒井家草創―庄内藩主への道程」と題したシンポジウムと4つの歴史講演会から、東京大名誉教授で元国立歴史民俗博物館長の宮地正人さん、東京大名誉教授の藤田覚さん、九州大基幹教育院教授の福田千鶴さんら日本史研究の第一線で活躍する講師による9本の講演の内容を収録した。

 講演録は戦国期から明治初めにかけて通史の視点で庄内の歴史を分析した形になっており、戦国時代からの徳川家と酒井家の関係や酒井家初代の忠次(ただつぐ)公、2代家次(いえつぐ)公、3代忠勝(ただかつ)公、「御家騒動」をめぐる最上家と熊本藩主加藤家の改易、明治維新後の庄内士族の動向などに触れている。宮地さんは、地元の人々にとって庄内地域は全国のどこにでもある地方の一つに過ぎないと思っているかもしれないとした上で、「私にとっては廃藩置県以降の近代日本史を考える際の鏡になる特殊な地域が、ここ庄内ではないかとみている」と日本史研究者にとって庄内は重要な地域であるとの見方を示した。400部作成。1650円(税込み)。

 歴史ハンドブックの問い合わせは市社会教育課=電0235(57)4868、講演録は市郷土資料館=電0235(25)5014=へ。

入部400年記念事業で作成された「歴史ハンドブック」(左)と、講演録「通史の中の庄内2」

関連記事

紀伊民報社

春の運動会始まる 和歌山県田辺・西牟婁地方の小中学校で

 和歌山県の田辺・西牟婁の小中学校で、春の運動会・体育祭シーズンが到来した。18日から26日が開催のピークとなる。  18日には白浜町の白浜中学校(生徒100人)で体育大会があった。中央に並べ...

100年前に思いはせる 賢治ウオークに20人 苫小牧

詩人、童話作家宮沢賢治の来苫から21日で丸100年を迎えるのを前に18日、賢治が苫小牧で歩いた道をたどる「百年目の賢治ウオーク」が行われた。市民ら20人が参加。初夏の日差しが降り注ぐ中、当時の情景...

難失聴でもガイド楽しみたい おびひろ動物園でアプリや筆談体験会

 聞こえない人や聞こえにくい人でも、施設ガイドの説明を楽しみたい-。帯広市中途難失聴者協会(佐々木亜規子会長)は、音声をリアルタイムで文字化するアプリ「UDトーク」や筆談でガイドを楽しむ体験会を1...

荘内日報社

歴史と文化つなぐ26万6000点一括管理 酒田市文化資料館 光丘文庫オープン 「日..

 酒田市総合文化センターの旧中央図書館を活用して市が整備した市文化資料館光丘文庫(館長・金野洋和市文化政策調整監兼文化政策課長)が18日、オープンした。市立資料館、市立光丘文庫に加え、公文書館や埋蔵...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク