第95回記念選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会で対戦が決まり、ポーズを取る能代松陽の大高有生主将（左）と石橋の横松誠也主将（大阪市北区で、時事）

　第95回記念選抜高校野球大会（18～31日・兵庫県西宮市の阪神甲子園球場）の組み合わせ抽選会が10日、大阪市内で開かれ、出場36校の初戦の対戦相手が決まった。センバツ初出場で昨夏の全国高校野球選手権大会から２季連続甲子園出場となる能代松陽は、大会４日目の21日の２回戦第１試合（午前９時開始予定）に登場、春夏通じて初出場の石橋（21世紀枠・栃木）と対戦することが決まった。

　記念大会のため例年より４校多い36校が出場する。一般選考の地区別校数は▽北海道１▽東北３▽関東・東京７▽東海３▽北信越２▽近畿６▽中国・四国６▽九州４──の計32校。東北、関東、東海、四国の４地区で１校増えた。21世紀枠は３校。神宮大会枠は同大会優勝の大阪桐蔭が所属する近畿地区に与えられた。
　昨秋の神宮大会を２年連続で制し、史上初となる２回目の春連覇を目指す大阪桐蔭、昨夏の甲子園で東北勢として初優勝した仙台育英（宮城）、神宮大会準優勝の広陵（広島）など実力校がそろった。
　抽選会は新型コロナウイルス感染拡大防止対策でオンライン開催が続いたが、４年ぶりに対面で実施。大阪市の毎日新聞大阪本社オーバルホールに出場校の監督や主将が集まった。
　同一地区の出場校は準々決勝、同じ都道府県の出場校は決勝までの対戦を避ける工夫をした抽選を実施。各校の主将が地区別に順番にくじを引いた。
　能代松陽の大高有生主将（２年）は全体の29番目にくじを引いた結果、21日の２回戦第１試合の「21番」を手にした。すでに組み合わせ表隣の「22番」を引き当てていた石橋との対戦が決定。本県勢はこれまで青森、岩手、山形、栃木、熊本と春夏通じて対戦がなかった。
　石橋は、昨秋の栃木県大会準決勝で青藍泰斗に１─６で敗れた。３回目の21世紀枠の地区候補選出で春夏通じて初めて甲子園の切符をつかんだ。
　能代松陽は昨秋の県大会で２連覇し、本県第１代表で出場した東北大会は初戦の２回戦で山形城北に11─３の７回コールド勝ち、準々決勝は学法石川（福島）に延長12回で６─５のサヨナラ勝ち。準決勝は仙台育英と競り合い、１─２で善戦した。
　昨夏の甲子園で初戦敗退を喫したリベンジを誓う能代松陽の初戦の戦いが注目される。
　18日午前９時から開会式を行う。選手宣誓は、主将全員の抽選で高松商（香川）の横井亮太主将（２年）に決まった。
　今大会は観客数に制限は設けず、マスクを着用した上での声出し応援が認められる。また選手の健康管理のため、試合は同点で９回を終えた場合、延長10回から無死一、二塁で始まるタイブレークを実施する。