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傷病鳥の羽根標本展示  苫小牧市 ウトナイ湖野生鳥獣保護センター

苫小牧市植苗のウトナイ湖野生鳥獣保護センターで、初めてボランティアらの手で作製された野鳥の「羽根標本」が1階休憩室に展示されている。同センターのボランティアでもある苫小牧総合経済高校の生物教師吉沼利晃さん(43)が指導し完成させた5羽の標本で、傷病鳥の現実を伝えながら、野鳥に対する学びの機会を提供している。

傷病鳥の「羽根標本」と吉沼さん(左)、山田獣医師=ウトナイ湖野生鳥獣保護センター

 展示しているのは、同センターで保護したものの救命に至らず、冷凍保管中だった▽ゴジュウカラ▽ハシブトガラ▽メジロ▽センダイムシクイ▽キクイタダキ―の羽根。標本作製の技術を持つ吉沼さんが昨年9月、2日間かけて手ほどきし、ボランティア4人と同センターの山田智子獣医師が1人1羽ずつ標本化に挑戦した。

 初日はまず、体の羽を抜く作業から。ゴム手袋をはめ、「風切り羽」「尾羽」「雨覆羽」など図鑑を参考にしながら部位ごとに丁寧に抜き、ラベルを付けた。途中で切れたり、息が当たっただけで飛んでしまったりと、作業には苦労も多かった。

 2日目は羽根を台紙に接着剤で貼り付けた。全体のバランスや見栄えにも配慮し、羽根の向きや大きさなどを整えた。吉沼さんは「標本と聞いて不気味に感じる人もいると思うが、そのイメージから少しでも脱却したい。美しい、すごいと感じられる見せ方を意識し、取り組んでもらった」とこだわりを明かす。

 吉沼さんは酪農学園大学の学生時代に動物の標本作製のノウハウを習得。現在も骨格標本や剥製作りなども手掛ける任意団体に所属し、研さんを積んでいる。展示は今年2月から始め、「羽根と言っても、いろんな特徴がある。標本を見て、理解を深めてもらえたら」と期待を込めた。

 山田獣医師も「『またやってみたい』というボランティアの方もいるので、標本の種類をさらに増やしていきたい」と話している。

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