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家康の治世 酒井家語る 致道博物館東京友の会 徳川宗家19代家広氏

 致道博物館・東京友の会の集いが4日、東京・江戸川区船堀のタワーホール船堀で行われた。同博物館の首都圏在住関係者らによるもので90人が参加。徳川宗家の19代当主・徳川家広氏(58)が「徳川幕府と庄内・東北」と題して講演した。

約1時間講演した家広氏

 今年のNHK大河ドラマ「どうする家康」は家康を松本潤が演じ、徳川四天王筆頭で酒井家の初代・酒井忠次を大森南朋が務めている。家広氏は徳川家の故郷、愛知県岡崎市でパブリックビューイングとして同ドラマを見た際、忠次が海老すくいを披露するシーンに「出演者たちが“海老すくい”で今年の紅白(歌合戦)を目指すと言っていましたよ」と語り、場内を和ませた。大森は2カ月ほど練習を積んで収録に臨んだという。家康公より15歳年上、家臣団の中で一番年長で相談役だった忠次公の功績を家広氏は語った。

 家康公の治世に関しては豊臣秀吉が亡くなり、朝鮮出兵が取りやめになった時、国内には「まだやれる」など主戦派の大名が多くいたことなどを説明。そうした混乱の時代を関ケ原の戦いなどを経て家康公は天下を治めていった。

 家臣として最も信頼していた酒井家が庄内に配されたことに関しては、鶴岡は城下町、酒田は商都としてそれぞれ役割を課され「人口がまだ希薄だった西東北において徳川幕府が新しい形の政治の仕組みを敷こうとして派遣したのではないか。それが私の理解です」と語っていた。

 旧庄内藩主酒井家18代当主で致道博物館の酒井忠久館長(76)は「家康公が日本全体を俯瞰(ふかん)しながら政治をしていたことがあらためて理解できた」と語っていた。今年6月、新たに館長職を引き継ぐ予定の19代・忠順副館長(48)は「大きな歴史の流れの中にいる自分を再確認した」と話していた。

 同友の会の集いはコロナ禍もあって、今回3年ぶりの開催。講演後、参会者は旧交を温めていた。

徳川家広氏と忠久館長(左)と忠順副館長

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