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北羽新報社

季節ハタハタ来た! 八森、岩館漁港で2・5㌧

季節ハタハタ漁の「初漁」で活気づいた(八峰町の八森漁港で)

 県漁協北部支所管内の季節(沿岸)ハタハタ漁は6日、八峰町の八森、岩館両漁港で合わせて2・5㌧もの水揚げがあり、同日夕方には競りが行われて「初漁」となった。昨季(12月4日)より2日遅い。関係者からはまとまった量の初漁に驚きも聞かれ、さらなる接岸に期待している。この日は沖合漁でも水揚げがあり、八森、岩館両漁港の合計で2・7㌧だった。

 産卵のため接岸する季節ハタハタはブリコ(卵塊)や白子が熟成し、鍋料理や焼き物にしたり、すしに漬けたりと、消費者の人気は高く、本県の冬の味覚の代表格だ。12月が漁の盛期で、漁港周辺は活気に包まれる。
 県水産振興センターは、今季の季節ハタハタ漁の初漁日(県内いずれかの漁港で初めて競りが行われた日)を今月4日の前後3日と予測。同支所管内では先月25日解禁され、今月3日には八森漁港で約50匹、5日には約20匹が取れたといい、接岸が待たれていた。定置網は9経営体(岩館4、八森4、能代1)、刺し網は21経営体(岩館8、八森13)が沿岸漁で操業する。
 八森漁港では6日、午前9時ごろに刺し網のハタハタが運び込まれたのを皮切りに、刺し網や小型定置網で取ったばかりのハタハタを積んだ軽トラックが到着。荷さばき所には黒光りするハタハタが入ったかごが積み上げられ、漁師たちは選別したり、氷を入れた魚箱に移したりと手早く作業を進めた。
 ハタハタ漁は約55年の経験があり、小型定置網で操業する「千代丸」の加賀谷千代道さん(72)=八峰町八森横間=は、午前8時30分ごろに網を入れた。「来ると思ってなかったから、出遅れた」と苦笑いを見せるが、ほんの30分ほどでハタハタが入ったといい、ピチピチと跳ねるハタハタ約20㌔入りのかごを約20個、荷さばき所に持ち込んだ。ブリコで腹が膨らんだ全長25㌢前後の大きな雌も見られたが、「いつもなら、かごに3~5匹しかいないのに」と産卵後の雌が目立つことに首をかしげ、「ハタハタは塊(群れ)によって形が違う」と今後に期待。「一人ひとりに正月を喜んで暮らせるお金が渡るくらいの水揚げがあれば」と話した。
 この日の漁港別の水揚げ量は、八森が沿岸2532㌔、沖合1962㌔で、岩館は沿岸27㌔、沖合813㌔だった。
 昨季から資源管理方法が変更され、漁獲量の上限(枠)を決めず、漁港ごとに水揚げ日数に上限を設定。同支所管内の沿岸漁では1経営体当たり12日間で、刺し網漁は20箱(1箱約3㌔)以上、定置網漁は50箱(同)以上を操業日にカウントする。昨季は上限に達した経営体はなかった。
 昨季の沿岸ハタハタ漁の漁獲量は全県で105㌧にとどまった。このうち同支所管内が79㌧だった。

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