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荘内日報社

“北限”の「庄内スダチ」収穫盛ん

 県庄内総合支庁農業技術普及課産地研究室(酒田市、冨樫政博室長)で、かんきつ類の一種「スダチ」の収穫作業が盛んに行われている。地球温暖化に伴う適応性調査のためカボスやレモン、ユズ、ミカンなどとともに試験栽培しているもの。果皮を乾燥させて搾りやすくする「予措(よそ)」を終えたものから順次、「北限のすだち」として広く庄内地域の飲食店・宿泊施設などに有償で提供する。

収穫を待つばかりの青々としたスダチ=産地研究室

 東北地方では100年後の年平均気温が2―3度上昇すると予測され、庄内地域の一部が温州ミカンの栽培に適する15―18度になる可能性があるという。県は長期的な視点に立ち2010年、「地球温暖化に対応した農林水産研究開発ビジョン」を策定。これを受けて産地研究室は、温暖地型作物の栽培適応性調査の一環としてかんきつ類の試験栽培を開始した。

 これまでの調査・研究結果から、冬季の強風被害を防ぐことができれば、耐寒性のあるスダチの適応性が最も高いことが分かり現在、「地球温暖化対応プロジェクト総合戦略事業」と銘打ち酒田市浜中の産地研究室内、本県唯一の有人離島・同市飛島で計21本を育成、栽培実証に取り組んでいる。

 今季は肥大も順調。収穫作業は今月2日から本格化し8日午後は産地研究室職員が出て、青々とした果実を一つずつ丁寧にはさみを使ってもぎ取った。冨樫室長によると、地元の飲食店などに提供したところ、店主らから「品質は良い。安定的に供給してほしい」と、かなり好評を得ているという。

 スダチに関しては鶴岡市朝日地域の生産者グループが一昨年から本格栽培。JAを通じて地場で流通しており、不足分について県が供給しているという。冨樫室長は「これからも地域での積極的な活用を喚起していきたい」と話した。今季は全体で2Lサイズ(直径36―39ミリ)を中心に800キロ程度の収穫を見込んでおり、作業は9月いっぱい続くという。

産地研究室で行われているスダチの収穫=8日午後

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