全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

ミントの香りで防御 ツダナナフシ 小林助教ら研究

アダンに止まるツダナナフシの成虫(小林峻助教提供)

 西表島や石垣島などに生息するツダナナフシ(ナナフシ科)が噴出するミントの香りのする液体は、ヤモリやカエル、クモ、カマキリなど捕食者に対して襲われにくくする効果があることが琉球大学理学部の小林峻助教らの研究で分かった。Entomological Scienceに掲載された。

 ツダナナフシは、メスだけで殖えることができる単為生殖を行い、卵は海流に乗って分布域を広げると言われている。

 アダンの葉などを食べ、人が手でつかむなどすると首のあたりからミントの香りのする白い液体を発射する。

 研究では、この液体に捕食者に対する防御効果があるのかを調べるため、ホオグロヤモリやオキナワアオガエル、コアシダカグモ、ハラビロカマキリに採取した液を滴下。忌避行動をするか調べた。

 また、液を持つ個体と持たない個体をヤモリなどのほかイソヒヨドリにも与え、その時の行動を記録した。

 その結果、液を滴下したヤモリ、カエル、クモ、カマキリはいずれも忌避行動を示し、液を持つ個体を与えると、採食されにくくなった。

 一方、イソヒヨドリは液を吹きかけられると忌避行動を示したものの最終的には捕食した。

 小林助教は「このような防御戦略は、卵による海流分散という漂着先が不確実な方法で分散をしていることと関係しているのではないか」と話した。

 論文は次のアドレスから参照できる。(https://doi.org/10.1111/ens.12508

関連記事

長野日報社

入笠山に夏シーズン 開山祭、山頂「最高の景色」 長野県

 長野県富士見町と伊那市にまたがる入笠山(1955メートル)の開山祭が18日、御所平峠近くの登山口で行われた。両市町の関係者約100人が出席。神事の後、諏訪市を拠点に活動する諏訪アルプホルンクラ...

北羽新報社

花嫁行列あでやか、見物客を魅了 能代市の日吉神社「嫁見まつり」

 能代市御指南町の日吉神社(平賀優子宮司)の伝統行事「嫁見まつり」は18日に行われた。県内外から参加した女性4人が色打ち掛けを羽織って新緑に包まれた参道を静々と歩き、見物客を魅了した。境内では飲食...

豊川出身・深谷選手が7人制サッカー日本代表に

 豊川市出身の元Jリーガー深谷圭佑選手(25)が、今月末からメキシコで開催される7人制サッカーの「キングス・ワールドカップ」の日本代表に選ばれた。渡航前に東愛知新聞社を訪れ、堀内一孝社長に「東三河地...

医療従事へ意識向上

 「看護の日」(5月12日)のにちなみ、医療法人上善会かりゆし病院(境田康二院長)は18日、高校生を招いて「ふれあい看護体験」を実施した。八重山高校3年生の5人が参加し、自身の希望する職種(医師、看護...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク