イタリアンレストラン、アル・ケッチァーノの新店舗が鶴岡市遠賀原に7日開店するのを前にオープニングレセプションが5日、同店で行われ、関係者が完成を祝った。

　同店はオーナーシェフの奥田政行さん（52）が、2000年に同市下山添に開業。在来野菜など地元産のおいしい食材を使い、素材を生かした料理で人気店に。奥田さんは04年には県が庄内の食材を全国に広める「食の都庄内」親善大使に任命され、国内外で活躍している。これまでに鶴岡市の農業発展奨励賞、市政功労賞などを受賞。さらに20年には日本の食文化の振興に寄与したとして文化庁長官賞を受賞した。

　新店舗は約6000平方メートルの敷地に、農産品の6次化開発もできるファクトリー機能を備えた本店と、料理教室が実施できるラボラトリーや、奥田シェフが客と対話しながら特別な料理を振る舞うことのできるシェフズテーブルを備えた「アカデミー」などからなる。駐車場もガストロノミーツアーなどに対応し、観光バス3台が入れる。

中央のメディアなどの取材で新作料理などの解説をする奥田さん（左）

　レセプションには髙橋正美県庄内総合支庁長、皆川治鶴岡市長、橋本政之荘内日報社社長、生産者など約60人が出席。奥田さんは「生産者と共に、これまでやって来られたことに感謝。庄内は食材が豊富で、国の重文など観光資源と合わせて外から人が呼べるところ。年間の観光客を200万人増やして500万人にし、みんなの幸せにつなげたい」と抱負を語った。その後、代表者と共に鏡割りをして乾杯した。

　レストランは36席（11テーブル）で、コースは4400円、7700円、1万5000円（税込み）。ランチが午前11時半からで、午後1時半ラストオーダー（ＬＯ）。ディナーが午後6時からで、ＬＯ同8時半。月曜日定休。問い合わせはアル・ケッチァーノ＝電0235（26）0609＝へ。