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名古屋グルメ提供 白老町竹浦にテークアウト店開業 斉藤さん夫妻

名古屋市から白老町へ移住した斉藤一郎さん(54)と尚美さん(57)夫婦が、同町竹浦144に飲食のテークアウト店「山小屋ポイノ」を開業した。古い一軒家を手作りで山小屋風に改修し、名古屋グルメの小倉トーストなどを提供する店は町民らの交流の場にもなり、夫妻は「ここに来て、元気になれるような場所にしていきたい」と言う。

 名古屋市で内装業を営んでいた一郎さんは「空気の良い所に住みたい」と北海道で移住先を探し、2017年、白老町に居を構えた。翌年の18年、尚美さんも移り住んだ。

 移住後、内装などさまざまな仕事で生計を立てていた一郎さんは「いろんな人たちが集まり、楽しみ、つながる場をつくりたい」と考え、料理好きの尚美さんが腕を振るうテークアウト店の開業を思い付いた。早々に行動へ移し、竹浦で購入した古い一戸建て住宅を自分で改修。テークアウトのメニューを調理し提供する小さな店舗と、天井の梁(はり)をむき出しにした広さ12畳ほどのフリースペースを造った。外壁も部分的に板張りにして山小屋のイメージを創出。外壁に描いた店名は尚美さんが手掛け、1月にオープンした。

白老町竹浦にテークアウト店を開業した斉藤さん夫妻

 メニューは、厚切りの食パンに小倉あんをたっぷりと載せた小倉トースト(400円)や甘辛味の手羽先(1本130円)、ぜんざいソフト(380円)など名古屋グルメをはじめ、ピザ(950円)や各種ソフトクリーム(レギュラー350円)も用意。店は国道から離れた目立たない場所にあるものの、名古屋の味が口コミで広がり、リピーターも増えている。

 ドラム缶をテーブル代わりにするなど手作りの雰囲気に満ち、居心地の良いフリースペースは、店に訪れる人たちの憩いと交流の場に。屋外には木製の電線リールをテーブルにしたテラス席を設け、笑顔でおしゃべりを続ける地域住民の姿も見られる。

 メニューの中でピザも大人気。名古屋圏で一般的な八丁みそのちゃんちゃん焼きピザなど期間限定メニューを出すこともある。オープンから4カ月。店のファンも徐々に増え、尚美さんは「おいしかった、また買いに来たよ―と言ってくれるお客さんもいて毎日が楽しい」と顔をほころばせる。

 名古屋で営んでいた内装会社を若い従業員に譲り、「北海道でゼロから始めたい」という覚悟で移住してきた一郎さん。「白老の人たちは、私たちを温かく受け入れてくれた。この町を選んで本当に良かった」と言い、「いろんな人が気軽に立ち寄り、人と人がつながるような場にしていきたい」と張り切っている。

 営業時間は午前10時半から午後6時半。定休日は毎週火曜と水曜。電話0144(82)7082。

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