庄内の冬の味覚に舌鼓

旬の寒ダラ汁に2万人近い人出で大にぎわいとなった鶴岡の日本海寒鱈まつり
寒鱈まつりに2万人の人出 鶴岡
庄内の冬を代表する味覚の寒ダラを味わう「日本海寒鱈(かんだら)まつり」が21日、鶴岡市の鶴岡銀座通りで開かれ、市民や内陸地方、仙台圏、茨城県など県内外から訪れた大勢の観光客でにぎわい、お目当ての熱々のどんがら汁に舌鼓を打った。
どんがら汁を広く紹介し、冬場の観光振興や誘客を図ろうと毎年開催されており、今回で30回目。みぞれ模様の中、主催した実行委員会によると、2万人近い人出があった。
銀座通り商店街の約450メートル区間を車両通行止めにし、地元の鶴岡銀座商店街女性の会、鶴岡魚市場青年部、鶴岡鮨商組合、鮮魚店、飲食店など20余りの団体が出店。このうち12団体が計8000食のどんがら汁を用意し1杯600円で販売したほか、地元のさまざまな団体が生タラなど旬の水産物や弁慶飯などを販売した。
午前10時半のオープン時には既に大勢の市民や県外客でにぎわい、沿道は人の波でごった返し歩くのもままならないほど。会場の至る所でどんがら汁を煮る大鍋の湯気が立ち込め、訪れた人たちは寒ダラの白子、アブラワタ、岩ノリなどが入った熱々の汁を堪能し、庄内ならでは真冬のイベントを満喫していた。
鶴岡市羽黒町猪俣新田の小泉克也さん(31)、舞さん(29)夫妻は「毎年このまつりに参加して寒ダラ汁を楽しんでいる。まつりの雰囲気も良くて、寒い中で熱々のどんがらを食べるのがまた格別。アブラワタがたくさん入っていておいしかった」と話していた。
会場では新潟市、秋田市、茨城県北茨城市の各物産展も開かれ、特産品販売が人気を集めたほか、日本海荒波太鼓の演奏、抽選会など多彩な催しが行われた。
遊佐では鱈ふく汁
旬を迎えたマダラ(寒ダラ)とフグを一度に味わえる遊佐町の「鱈(たら)ふくまつり」が21日、同町吹浦の全天候型ドーム「ふれんどりぃ」を主会場に開かれ、町内外から訪れた家族連れらが「鱈ふく汁」を堪能した。
熱々の寒ダラ汁にショウサイフグを入れて煮込んだ「鱈ふく汁」を多くの人から食べてもらうことで地域活性化につなげようと、地元のNPO法人・遊佐鳥海観光協会(庄司茂正理事長)が中心となり、1996年から毎年この時期に開いている。味の良さはもとより、「フグ(福)を食べる」とあって、「縁起がいい」と毎年好評を得ている。
23回目の今年は700食分を用意。湯気の上がる大鍋が設置されたテント前は、午前10時半ごろからオープンを待つ来場者でごった返した。岩ノリがたっぷりとトッピングされた熱々の鱈ふく汁を持ってドームに入り、遊佐ならではの冬の味覚を楽しんでいた。地場野菜や各種加工品の販売、庄内浜文化伝道師の佐藤憲三さん(同町遊佐)による寒ダラの解体実演、太鼓演奏といったイベントも行われ、終日にぎわった。
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