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北羽新報社

能代オペラ音楽祭 聴衆を魅了

国内トップのオペラ歌手や市民有志がステージに立った能代オペラ音楽祭の第7回公演(能代市文化会館大ホールで)

 プロのオペラ歌手と能代市民有志らが共演する能代オペラ音楽祭の第7回公演「プッチーニ・ガラコンサートとオペラ『ラ・ボエーム』第2幕」は26日、市文化会館大ホールで行われた。イタリアオペラを代表する作曲家プッチーニに焦点を当てた舞台で、小学生から大人まで約70人が出演。美しい独唱や迫力たっぷりの合唱を披露し、詰め掛けた聴衆を魅了した。

 芸術監督は成田博之さん(バリトン、二期会)、指揮は城谷正博さん(新国立劇場音楽チーフ)、音楽は電子オルガン奏者の西岡奈津子さんと小倉里恵さんが担当。能代山本在住者を中心につくる合唱団約30人がステージに立ち、約700人の聴衆が来場した。
 公演は2部構成で、第1部は能代オペラに初めて出演する鷲尾麻衣さん(ソプラノ、二期会)による「ジャンニ・スキッキ」の「私のお父さん」の独唱で幕開け。伸びやかな歌声を響かせた。続いて同じく初出演の又吉秀樹さん(テノール、同)が、フィギュアスケートの演技曲でも知られる「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」を熱唱した。
 その後も、同音楽祭代表の関口美奈子さん(ソプラノ)が「蝶々夫人」の「ある晴れた日に」、成田さんが「トスカ」の「テ・デウム」などを歌い上げ、会場を盛り上げた。
 第2部では、19世紀初頭のパリを舞台に若い芸術家たちの青春を描いた「ラ・ボエーム」(全4幕)のうち、第2幕を演奏会形式で上演。クリスマスの夜、カフェに繰り出したお針子や詩人、画家、音楽家らの掛け合いをイタリア語で繰り広げた。
 第四小合唱部と能代ミュージカル・キッズのメンバーでつくる約30人の児童合唱団も登場し、みずみずしいハーモニーでステージに花を添えた。アンコールでは同音楽祭で過去2回上演したオペラ「椿姫」より「乾杯の歌」を披露、会場は盛大な拍手に包まれた。
 初めて能代オペラを鑑賞した石田叶唱君(能代松陽高1年)は「たまたま予定が空いたので、同級生と3人で訪れた。CDやテレビで聴くようなものと違い、生だからこその感動があった。ぜひもう一度行きたい」と話した。同市若松町の加藤希望さん(21)は「能代オペラを見るのは『椿姫』と『カルメン』に続いて3回目。すごい歌声で、さすがプロだと思った。ドレスもとてもきれい」と語った。
 児童合唱団のうち、第四小合唱部の栃内和虎君(5年)は短いながらも唯一のソロパートを演じた。「少し緊張はあったけど、自分が思うように楽しく歌うことができて良かった。これからも合唱を続けたい」と笑顔を見せた。
 関口さんは「お客さんが喜んでくれてありがたかった」と振り返り、「一輪、二輪とクラシックの花が咲いてきているのを感じている。資金的に難しい部分もあるが、きょうの反応を見ながら来年の演目を考えたい」と話していた。
 同音楽祭は能代にクラシック音楽文化を根付かせようと24年に始まり、オペラや合唱などを題材にした自主企画公演を毎年夏に上演。市内外の多くのファンを楽しませている。

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