
缶詰を完成させた能代高の生徒たち
地球環境を考え行動する「アースデイ能代」の活動報告会フォーラム(28日午後1時開会・市文化会館中ホール)に向け、メンバーの高校生たちが未利用魚のサバ、イカを使った缶詰を完成させた。フォーラムでアンケートに答えた来場者にプレゼントする。メンバーは来場を呼び掛けている。
アースデイ能代実行委員会には能代高の1、2年生7人と、ときめき工房ねま~るの2人が所属。今年度は4月に市役所さくら庭などでアースデイを開催し、ペットボトルキャップ、余剰の食品、絵本の受け付け、生ごみ堆肥づくり体験、市中心部のクリーンアップなどを展開。また、9月には八峰町で水揚げされたサバとイカを材料に男鹿海洋高で缶詰作りに取り組み、のしろ産業フェアで試食を提供した。
産業フェアではラベルがない段階だったが、ようやく完成した。デザインは、共同代表の1人の石井瑶葉さん(2年)が担当。イカやサバのキャラクターを描き、緩さとかわいらしさを感じさせる仕上がりとなった。25日には生徒たちが缶に貼り付ける作業を行った。6年度は商品化に向けて取り組みを続ける。
28日のフォーラムでは、生徒が今年度の活動で学んだことや、来年度のアースデイ能代の計画を発表する。秋田大教育文化学部の石沢真貴教授が「これからの社会へ向けて─グローバルリスクと持続可能な社会の課題─」と題して講演し、まちづくり観光デザインセンター(札幌市)代表取締役のかとうけいこさんがコミュニケーション力アップのワークショップを行う。石沢さん、かとうさん、ねま~るの能登祐子さんは「未来トーク」を行う。
来場者にはアンケートを行い、感想や来年度に取り組んでもらいたいことを聞く。協力者には、サバ缶詰(味噌〈みそ〉味、水煮)とイカ缶詰(醤油〈しょうゆ〉味)を100個余り限定でプレゼントする。昨年度に収穫・冷凍したハックルベリーを使ったマフィンも来場者に贈る。
共同代表の石井さんと川村茉未さん(2年)は「1年間のアースデイの活動を知ってもらい、少しでもSDGs(持続可能な開発目標)に興味を持ってもらえたらうれしい。仲間、応援してくれる人も増やしたい」と話している。
フォーラムへの参加希望者は当日会場へ。
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