信玄ゆかりの「諏訪法性兜」特別展示 長野県下諏訪町の諏訪湖博物館

昨年5月に引き続き特別展示として公開されている武田信玄ゆかりの「諏訪法性兜」=下諏訪町の諏訪湖博物館・赤彦記念館
長野県下諏訪町の諏訪湖博物館・赤彦記念館は、同館所蔵の「諏訪法性兜(すわほっしょうのかぶと)」の特別展示を行っている。”戦国時代最強の武将”として語られる武田信玄(1521~73年)ゆかりのかぶととして知られる。普段はレプリカが展示されているが、昨年の大河ドラマで信玄のかぶととして登場し注目を集め、実物を見たい-との声が多く寄せられた。好評だった23年5月の大型連休に続いて公開。2月12日まで。
同館によると、信玄は諏訪大社の諏訪明神を「軍神」として深く信仰。軍旗に諏訪神号旗(じんごうき)を用いたほか、神社へ領地を寄進したり、神事を再興したりして諏訪信仰の保護に尽くした。諏訪法性兜の伝来はよく分かっていないが、諏訪神社の神職家に伝わったという。
かぶとの素材は鉄、革、木など。正面には木製の鬼神が付く。ヤクの毛の飾りが特徴。幅約40センチ。江戸初期に集成された「甲陽軍艦(こうようぐんかん)」にも記載が見られる。
特別展示に合わせ、江戸中期や大正時代に描かれた信玄像のパネルも掲示。江戸時代になると歌舞伎や浄瑠璃の演目「本朝廿四孝」(ほんちょうにじゅうしこう)の中で、信玄の息子・勝頼の許嫁・八重垣姫(やえがきひめ)が諏訪法性兜に祈りをささげ、諏訪湖を渡る場面が描かれ、”信玄のかぶと”として広く庶民に知られるようになったという。法性兜と八重垣姫を描いた浮世絵のパネルも展示している。
同館学芸員の太田博人さんは「時代ごとにかぶとへの評価や見方は異なるが、見る人の感性でいろいろと感じてほしい」と話している。
月曜休館。午前9時~午後5時(入館は同4時30分まで)。問い合わせは同館(電話0266・27・1627)へ。
関連記事
最高値1ケース15万円 札幌市中央卸売市場 ほべつメロン初競り
むかわ町穂別地区の特産品「ほべつメロン」の初競りが19日、札幌市中央卸売市場で行われ、「秀」1ケース(5玉入り)で15万円の最高値を付けた。前年と同じ金額で、市場関係者は「昨年より出荷が遅れたが...
十勝キャンピングカーフェス21、22日 国内外30台集合
国内外のキャンピングカーが集まる「十勝キャンピングカー&アウトドアフェス2025」が21、22日の両日、帯広競馬場で開かれる。販売店8社が最新車両を展示し、キャンピングカーやアウトドアライフの魅...
万博で庄内観光PR 鶴岡、酒田、戸沢が協力 東北絆まつりに参加 4万3000人来場
庄内の観光関係者が13日から15日までの3日間、大阪の「大阪・関西万博」で鶴岡・酒田の魅力をアピールするプロモーション活動を行った。 DEGAM鶴岡ツーリズムビューローが中心となって▽出羽三山神社▽...
大内氏関連「須子家文書」初公開、歴史民俗資料館が新たに収蔵した資料29点..
山口市春日町の市歴史民俗資料館で、新たに収蔵した資料が展示されている。新発見の大内氏に関する古文書や刀剣、絵画、漆器など29点が並び、市の歴史のいまだ知られざる側面を示す資料に触れられる。7...