一斉に田に入り水中の昆虫探しに躍起になる子どもたち＝休耕田のカミングバタ（提供）

　【与那国】自衛隊与那国駐屯地とアヤミハビル館は共催でこのほど、児童生徒を対象に駐屯地敷地内にあるビオトープや島内の休耕田で水生昆虫の学習会を行い、図鑑などで見る本物はどんな生き物なのか学習した。ポカポカ陽気に約30人が参加した。

　大人の説明を聞きながら前半は池にいるゲンゴロウやトゲアシアメンボウなどを網ですくい、手で触れてみたりした。子どもらは生き物が驚かないように静かに網を水中に入れてみるが気配を感じて泥の中に潜り込み、水面に出てこない昆虫もいて子どもらを困らせた。

　後半は駐屯地から約5㌔離れた場所にある休耕田のカミングバタ（田の名称）へ車で移動。ここでも子どもたちが一斉に田んぼに入り泥まみれになって水の中の昆虫探しに躍起になったが網を使っても一匹も捕獲できなかった。

　好天なのに水面に姿を見せない昆虫に子どもたちは「驚いて水の底に潜ったのかもしれない。皆が騒ぎすぎたんじゃないかな」。男の子（8）は「ゲンゴロウとヤゴ、トンボは見られたけどどうしたのかな」。顔を曇らせた。（田頭政英通信員）