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北羽新報社

三種町「橋本五郎文庫」で13周年イベント 著名人が多数出演、650人来場

フリーアナウンサーなどがトークショーを繰り広げた「橋本五郎文庫」の開設13周年記念イベント(三種町鯉川で)

 三種町鯉川にある「橋本五郎文庫」の開設13周年記念イベントが27日、文庫が入るみたね鯉川地区交流センターで行われた。浜鯉川集落出身で読売新聞特別編集委員の橋本五郎さん(77)と親交のあるアナウンサーの羽鳥慎一さん(53)や西尾由佳理さん(46)、作家の宮部みゆきさん(63)ら著名人が出演、テレビ番組の裏側や書評などについて2部構成のトークショーを繰り広げた。県内外から約650人が訪れ、盛り上がりを見せた。

 橋本五郎文庫は、橋本さんの母校であり平成21年3月で閉校した鯉川小校舎を活用して23年4月29日に開設。橋本さんの蔵書2万冊寄贈をきっかけに、地域の住民が本の仕分けなどを一から学びながら整備した手作りの文庫だ。
 同センター体育館で開かれた開設13周年記念イベントでは、運営委員会の近藤實会長が「蔵書は4万7千冊になった。今後も誰でも気楽に利用できる文庫を目指していきたい」とあいさつ。同町の「長信田太鼓」の力強い演奏で幕を開けた。
 第1部は、情報番組「モーニングショー」キャスターの羽鳥さん、フリーアナウンサーの西尾さん、橋本さんの3人によるトークショーが行われた。昨年の周年イベントにも出演した羽鳥さんは、長信田太鼓のメンバーとの再会に「去年とは見違えるようになっていた」と、たくましさを増した若者の姿を喜んだ。視聴者に情報を届けるアナウンサーという職業について、西尾さんは「いま何を丁寧に伝えるべきかを常に考えている」と語り、羽鳥さんはさまざまな出演者が多様な意見を発する番組進行に関して「(偏りが生じないように)フォロー、フォローの毎日です」と言って来場者を笑わせた。
 第2部では、読売新聞の書評欄を担当する現・元の読書委員と記者ら15人が登壇し、最古参の読書委員でもある橋本さんとトークショーを展開。このうち、直木賞作家の宮部さんは「専門はミステリーだが、書評の担当を始めた頃は慣れなくて、内容を書き過ぎて“ネタバレ”してしまうと思い、慌てて書き直したことが随分あった」といったエピソードを披露。橋本さんは「何十年かけて書き上げられた本もある。書評に当たっては作家の思いを理解するために徹底して読み込んでいる」と語った。
 会場は約650人の来場者で、立ち見もできた。能代市二ツ井町飛根の山谷伸朗さん(77)は、宮部さんの大ファン。持参した本にサインをしてもらい、「気さくでさっぱりした人だった。言うことは的を射ているし、さすがだと思った」と感激した様子。五城目町の主婦の二田洋子さん(78)は「橋本さんと初めて会って、あいさつできてうれしい。謙虚な人で、話も分かりやすかった」と話した。
 最後にあいさつに立った橋本さんは自らの名前を冠にした古里の図書館について、「私は本を送っただけで、橋本五郎文庫はみんながつくってくれた。私にとって、何よりの誇り。(住民らが)無償の愛をささげてくれ、この文庫がある」と感謝の言葉を述べた。

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