4度目の防衛を果たした友花形・光ちゃん号（中央）を囲み祝福する関係者ら＝21日夜、徳之島なくさみ館（川口家提供）

　奄美群島日本復帰70周年を記念した第35回中量級・ミニ軽量級優勝旗争奪戦（伊仙町闘牛協会南部支部主催）が21日、徳之島なくさみ館であり、ミニ軽量級王者の友花形・光ちゃん号（牛主・玉代勢光子＝石垣島）が4度目の防衛を遂げた。

　光号陣営によると、相手はもともと階級が上の挑戦者「484Ｚ夢」だが、体重を落としてミニ軽量級に出場した。

　光号は、序盤から相手のパワーに押され一方的に攻め込まれた。ことしに入って3度目の防衛戦。十分に体力が回復する時間がなく疲労の蓄積もあったが、猛攻に耐えながら勝機をうかがった。開始から9分経過。相手のちょっとした隙を見逃さず、右側からの腹取りで勝負を決めた。

　光子さんの夫・泰寛さん（76）は「タイトル戦は重みが違い、どんどん強い挑戦者が出てくる。ひやひやする試合だった。最後は持ち前の粘り強さが勝敗を分けた」と振り返り、「正月の試合に向けて、しっかり休養して準備したい」と話した。

　同大会は、22日に伊仙町で開かれた第26回全国闘牛サミットの前夜祭を冠に開催され、8番の取り組みが行われた。