
風車型パイ「エール」を考案した能代高生とパイを製作したりぼんの職員

21、22日ののしろ産業フェアで販売される4種類のパイ
能代高の生徒が考案した風車の形をしたパイ「エール」が完成した。白神ねぎやラズベリーなど地元の生産物を素材にした4種類で、同市浅内の障がい者総合支援センターりぼんが製作した。21、22日に能代市総合体育館で開かれる「のしろ産業フェア2023」で販売する。
風車型パイを考案したのは、能代高2年の近藤佑樹君、貝森晴帆さん、佐藤穂さんの3人。昨年度実施した1年時の探究活動で▽エネルギー▽農業▽まちづくり──をテーマに人を呼び込むにはどうしたらいいか考え、エネルギーのまち能代を象徴する風車をモチーフにした菓子を開発することにした。
4種類のパイは、同市の特産である白神ねぎのパウダーを振りかけネギ油を塗った「ネギ風味」、同市二ツ井町産のラズベリージャムを生地に織り込んだ「ラズベリー味」、能代産バジルを生地に練り込みパウダー状にして振りかけた「ピザ風味」、チョコチップと県産くるみを生地に織り込んだ「くるみチョコ味」。素材選びで同市彩霞長根のナッツ・ドライフルーツ専門店「木能実」の協力を得た。
エールは英語で「応援」、フランス語で風車の羽根を連想する「翼」を意味し、「能代を風力発電で応援できるように」という願いを込めた。
8月に製品の形や素材について関係者と話し合って試作し、9月にグローバルウインドデイin能代実行委員会で試食をして改良を加えた。今月13日に製品のパッケージを最終確認し、公表した。
1年時の探究活動から販売までこぎ着け、「うれしい」と笑顔を浮かべる3人。近藤君は「お土産のお菓子として能代に人を呼び込むきっかけになれば」、貝森さんは「風車型パイが能代の新たな名物になってほしい」、佐藤さんは「菓子をきっかけに日本初の洋上風力に興味を持つ人が増えてほしい」と話した。
パイは産業フェアの「出張☆グローバルウインドデイin能代」のブースで販売する。価格は1個300円(税込み)。各日に各種50個ずつ限定販売する。
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