釧路市動物園（鈴木貴博園長）は２７日、飼育、展示中のアムールトラ「チョコ」（雌、１９歳）＝写真、釧路市動物園提供＝が死んだと発表した。死因は慢性進行性腎疾患とみられる。

　同園によると、チョコは２００４年にロシアのペルム動物園で生まれ、０５年に釧路へ来園した。０８年にはリングとの間に三つ子を出産しており、そのうちの１頭が、現在同園で飼育中のココア（雌、１５歳）だ。

　チョコは２３年度時点で国内最高齢のアムールトラ。以前から慢性進行性腎疾患を患っており、投薬治療などを行っていたが、今月に入ってから症状が進行。１６日には食欲が低下し、２２日からは全く食べなくなり、２６日朝に死んでいるのが見つかったという。

　同園の平野静ふれあい主幹は「人懐っこくて愛嬌（あいきょう）のある子だったので、今は亡くなった悲しみがとても深い。天国からココアを見守ってほしい」と話していた。２７日から猛獣舎内に献花台を設置している。