八峰町峰浜で特産ナシ収穫始まる
和ナシの主力品種「幸水」の収穫が行われている(八峰町峰浜水沢で)
八峰町峰浜地域で特産のナシの収穫が始まった。春の高温により開花が早まったことで生育も進み、平年より1週間ほど早く収穫が始まった。農家は夏場の高温・少雨にかん水などで対応し、もぎ取り作業に追われている。直売所も開設され、のぼり旗をはためかせて秋の味覚をアピールしている。
同町峰浜地域は県内有数のナシの産地として知られる。収穫期は国道101号沿いなどに直売所が設けられ、旬の味を買い求める人でにぎわう。
県山本地域振興局農業振興普及課によると、3月の高温で生育が進み、収穫期も早まった。4月の霜害で実の数こそ少ないが、夏場の高温・少雨には農家がかん水に汗を流して対応したという。
県が行っている8月1日現在の定点観測では、幸水の横径は平年比109%で、同課の担当者は「農家の方々が頑張って残った実を育ててくれた」と話す。実に袋を掛けることで高温による日焼けを防いだとみている。
一方、峰浜地域の農家の中には、ひょうで実が傷ついたほか「収量は例年の6~7割くらい」と話す人もいる。小玉傾向だったり、熟すのが早い実もあるという。
同町峰浜水沢の笠原新光園(笠原昭男園主)では、平年より約1週間早い今月23日に主力品種「幸水」の収穫をスタート。厳しい暑さの中、約1㌶の果樹園でもぎ取り作業に精を出している。
笠原さん(75)は「例年より収穫量は少ないが、7月から連日かん水を行い、甘くておいしい実に成長した」と話し、糖度は上々だという。
幸水の後は「豊水」「あきづき」「かほり」と品種を変えながらリレーして収穫する。
峰浜果樹組合の木藤直組合長(71)は「春の高温に始まり、夏場の高温、少雨と大変な状況が続いたが、それぞれの農家が一生懸命に育ててくれた」と話した。
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