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北羽新報社

藤里町の県営素波里ダム 雨不足で貯水量低下

8月としては過去20年間で最少の降水量となり、水位が低下している素波里ダム

 雨不足で藤里町粕毛の県営素波里ダムの貯水量が低下している。28日正午現在、最低水位(110・60㍍)を上回る124・05㍍に維持されているため発電放水、潅漑(かんがい)用水の取水ともに通常通り行われているが、同ダム流域の降水量は8月としては過去20年で最少。今後も雨の見込みがなく貯水水位が下がってきていることから、きょう29日から発電放水量を抑えることにした。
 同ダム管理事務所が設置している雨量計データによると、8月の流域平均日雨量は16日に7㍉、17日に12㍉を記録したものの、27日までに合計26㍉にとどまっており、最少だった平成28年の139㍉を大きく下回って、過去20年間で最少。過去10年間の8月の平均雨量443㍉と比較するとさらに際立って少ない雨量となっている。
 ダム水位は最低水位を上回っているため、発電放水量は約8・5㌧(毎秒)で通常通り発電できているほか、国営開拓農地の潅漑用水として約4㌧(同)取水され、ほぼ通常通りに運用されている。しかし、今後も雨が見込めず、貯水水位が下がってきていることを受け、29日から放水量を6・5㌧(同)に抑えることにした。
 同事務所は「今後の天気次第」と話して状況を注視しているが、ダム下流では内水面漁業関係にすでに影響が出ている。
 粕毛漁協は「ダムから濁りのある水が流れて粕毛川と、粕毛川と合流した藤琴川、米代川に至るまで濁りが全面に広がっているため、アユ釣りの人は今月に入ってからはほぼいない。先週からはヤナ漁が始まるはずだったが、水不足と濁りのため設置を見送っている。この後も好天が続く予想なので、今シーズンはもう回復は難しいと思う」と話す。また、別の関係者は「水が濁る状況はもう何年も続いている」と言い、アユ漁への影響が大きいことを懸念している。
 素波里ダムは、昭和38年7月の豪雨に伴う粕毛川などの氾濫を受けて洪水調節機能と、国営能代地区総合農地開発事業の潅漑用水、さらに発電などを目的として42年度から建設に着手し、25億8300万円を投じて45年に完成した。重力式コンクリートダムで、総貯水量は4250万立方㍍。潅漑・洪水調節のほか、素波里発電所で年間2769万4千㌗を発電している。

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