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北羽新報社

能代市の桧山城跡で発掘調査見学会

参加者が桧山城跡での発掘調査に関心を寄せた見学会

 能代市教育委員会の桧山城跡発掘調査見学会は27日、同市桧山の発掘調査現場で開かれた。市教委の担当者が今年度(第8次)の調査の成果について説明。市内外からの参加者が、山城の特徴や盛り土の技術などに関心を寄せたほか、今年度に出土した遺物の紹介やガイドによる案内も行われ、地域の歴史に理解を深めた。

 桧山城跡は桧山安東氏の居城跡で、安東忠季が明応4(1495)年に完成させたとされる。馬蹄(ばてい)形の尾根全体を天然の要害とした山城で、天守閣や石垣はないものの、曲輪(くるわ)や堀切などの遺構を随所に見ることができる。
 発掘調査は平成28年度に開始し、令和元年度からは城の最も重要な場所だったと考えられている通称「本丸」で実施。今年度は、これまでに確認された「掘立柱建物跡」の周りで新たに複数の柱穴とみられる穴が見つかり、大規模に盛り土が行われていることも面的に確認できたとしている。
 見学会は、桧山城跡の調査・整備事業や地域の歴史について広く知ってもらうため開き、同市や秋田市などの子どもからお年寄りまで約20人が参加した。
 「本丸」の発掘調査現場で、能代市教委文化財保護室主席主査の播摩芳紀さんが、調査区位置図を使いながら今年度の調査で判明したことなどを説明。「平場を広げて城として使うための盛り土の幅は10㍍以上となっている。大土木工事で山が城になった。崩れずにいることから技術があると言える」、「曲輪の中央西側や南東側は遺構が濃く、人が暮らしたような跡がある」と述べた。
 参加者は、播摩さんに質問し、興味津々な様子を見せていた。
 また、今年度出土した遺物約260点のうち、16世紀から17世紀初頭のものとみられる陶磁器などをプレハブ内で展示。参加者は一部を手に取ったり熱心に見詰めたりして関心を寄せた。
 見学会後はのしろ檜山周辺歴史ガイドの会の案内で城跡を散策し、地域の“歴史ロマン”に浸った。
 昨年に続いて見学会に参加した同市第五小6年の塚本亮太君は「歴史が好き。発掘調査で何百年も前のものが見つかるのが面白い」と笑顔を見せた。同市の男性(62)は「丁寧な盛り土とその技術に感心している。城を造る工程や、昔の人がどういう風に暮らしていたかを知るのが楽しい」と話していた。

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