「鶴公園」開園65周年感謝デー 観光客らおもてなし【釧路市】
「鶴公園」として親しまれている釧路市丹頂鶴自然公園(鶴丘112)は27日、1958年8月27日の開園から65年を迎えた。記念イベント「開園65周年感謝デー」を同園で行い、タンチョウ折り鶴セットのプレゼントや、職員による園内ガイドなどで来園者をもてなした。
同園はタンチョウと間近に触れ合える施設として市民や観光客に親しまれてきた。一方で、鶴公園にはタンチョウ保護という役割があり、開園以来60羽以上のふ化、育雛に成功している。
この日は夏らしい好天となり、園内ガイドは午前11時と午後1時からの2回行った。午前の部では観覧通路を歩きながら、園内のA~IまでのゲージのうちFまでを同園飼育スタッフの福山裕教さんが案内。このうち、Fに居る雄のエクは縄張り意識が強く、人が近づくと、いつものように頭を真っ赤にして威嚇していた。
長野県から夫婦で訪れた鵜飼良郎さん(70)は「フェリーを使って苫小牧で降りた時、蒸し暑くていつもと空気が違った。釧路は少し風が涼しいかな」。室蘭から新婚旅行で知床、網走、根室と道東を巡ってきた竹下翔也さん(22)、祐衣さん夫婦は「室蘭も30度を超す暑さ。きょうは風が吹いていて涼しい。開園記念の日で園内ガイドも体験できてラッキーでした」と笑顔を見せていた。
同園管理棟では31日まで、高橋良治名誉園長にまつわる特別展示を開催中。数々のタンチョウの写真や、開園からの歩みを記したパネル、タンチョウの餌、家系図、ふ化の様子を解説した写真などが展示されている。要入館料。時間は午前9時~午後6時。問い合わせは同園0154(56)2219へ。
飼育スタッフ福山さん(左)の園内ガイドを楽しむ旅行客ら
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