【根室】コンビニエンスストア大手のセブン─イレブン・ジャパン（東京）は２２日から、「根室のご当地グルメエスカロップ」を根室、釧路、帯広、北見の道東地区２１１店舗で販売する。根室エリア出店１５周年と併せた企画で、地元の味に近づけるため、道産バターを使うなど開発に１年以上を費やし、初の「根室市観光協会公認」として発売する。

　セブン─イレブン・ジャパンは、エスカロップを過去にも何度か販売しており、直近では２０１６年、２２年に期間限定で販売した。過去の商品と違うのは、より根室市内飲食店の味に近づけるため、トマトを凝縮し出汁のうまみを加えたデミグラスソースに、道産バターでコクを出したタケノコ入りバターライス、１枚ずつ手作りするカツなど手間暇をかけた。過去の商品は常温品で今回は初のチルド品。

　根室市内エリアの現６店舗のうち宝林町店、敷島町店が今月末で１５周年を迎えるとし、同社で釧根地区を担当する伊藤正樹ディストリクトマネジャーは「ご当地グルメを紹介することで根室に足を運んでもらえるよう、加盟店ともども根室を盛り上げていきたい」と話し、全道展開も検討中だ。

　試食した石垣雅敏市長は「根室は喫茶店発祥のワンプレート文化の街。懐かしがって食べてくれる人もいるだろう」と話していた。

　販売期間は３週間以上を想定。売価は税込み７０２円。

２２日発売の「根室のご当地グルメ　エスカロップ」を手に（右から）岡野将光観光協会長、石垣市長、伊藤マネジャー